[事例ニュース]
成田空港と羽田空港、顔認証による搭乗手続「Face Express」を2021年7月に開始
2021年3月25日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
成田国際空港を運営する成田国際空港および羽田空港国際線旅客ターミナルビルを運営する東京国際空港ターミナルは、顔認証による搭乗手続システム「Face Express」を2021年7月に開始する予定である。実証実験を同年4月13日に開始する。顔認証システムを提供するNECが同年3月25日に発表した。
成田空港と羽田空港は、2021年7月から顔認証での搭乗手続を可能にする。搭乗客は「顔パス」で空港での手続きができる。2021年4月13日から実証実験を開始する。NECの顔認証エンジンを利用する(図1)。
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搭乗客は、事前に所定の手続きで顔写真を登録しておくだけで、その後の空港での手続き(チェックイン、手荷物預け、保安検査、搭乗ゲートなど)を簡素化できる。搭乗券やパスポートの提示が不要になり、顔パスで通過または手続きできるようになる。
成田空港における実証実験に、日本航空と全日本空輸が参加する。機器の配置場所は、第1ターミナルがチェックインカウンターCとゲート51~57A、第2ターミナルがチェックインカウンターKとゲート61~66/71/81~83/91~93である。
羽田空港における実証実験には、国際線を運航する各航空会社が参加する。機器の配置場所は、第3ターミナルがチェックインカウンターD/E/G/H/I/Jと全ゲート、第2ターミナル国際線が全チェックインカウンターと全ゲートである。
なお、顔認証を用いた搭乗手続き、航空業界において「OneID」として認知されている。一方、成田空港と羽田空港は、直感的に理解できるよう、新たに「Face Express」というサービス名称で展開する(図2)。