[事例ニュース]
JCB、パナソニックと共同で顔認証決済の本格展開に着手、加盟店で“手ぶら決済”を可能に
2021年3月26日(金)IT Leaders編集部
ジェーシービー(JCB)が、JCB加盟店への顔認証決済の本格展開に向けた取り組みを開始した。各加盟店に設置した顔認証端末を用いて、顧客が事前に登録した顔画像とその場で照合する仕組みで、顧客は手ぶらで決済できるようになる。利便性の向上、会計時間の短縮、レジの回転率向上などを見込む。同社とパナソニック システムソリューションズ ジャパンが2021年3月25日に発表した。
ジェーシービー(JCB)は、パナソニック システムソリューションズ ジャパンが展開する「顔認証クラウドサービス パートナープログラム」に参加し、同社と共同で顔認証決済サービスの実証実験などを行う(写真1、関連記事:パナソニック、顔認証クラウドのパートナープログラムを開始、2025年度に250社100億円を目指す)。
図1は、JCB加盟店における顔認証決済の利用イメージである。各加盟店に設置した顔認証端末を用いて、顧客が事前に登録した顔画像とその場で照合する仕組みである。顧客は手ぶらで決済できるようになる。
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専用の決済端末だけでなく、スマートフォンやタブレット、PCや、店舗に既設の汎用端末にも対応する。セキュリティを高めるため、PIN(暗証番号)入力を組み合わせた2要素認証の設定もサポートする。
JCBが採用するパナソニック システムソリューションズ ジャパンの顔認証技術はディープラーニング(深層学習)を活用して、顔の向き、経年変化、メガネ/マスクなどの影響を受けにくくしている。
パナソニックは、読売新聞東京本社、読売巨人軍、東京ドームが推進する「ジャイアンツ×東京ドームDXプロジェクト」において顔認証決済の技術実証を実施する。JCBはパナソニックに決済に関する知見を提供しつつ、顔認証決済のノウハウを確立していく。