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DAL、EDIツール「ACMS Apex」を強化、製品連携でWeb画面を介した取引を容易に

2021年3月31日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

データ・アプリケーション(DAL)は2021年3月31日、EDI(電子データ交換)ソフトウェアの新版「ACMS Apex V1.5_p1」の提供を開始した。新版では、別製品のWeb-EDIソフトウェア「ACMS WebFramer」との連携機能を追加した。EDIプロコトルを使わない取引先との間でもWeb画面を介して取引しやすくなった。ACMS Apexの価格(税別)は、買い取りの場合で60万円から。

 データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDIソフトウェアである。全銀協手順などのレガシー手順のほか、ebXML MS 2.0、EDIINT AS2、JX手順、SFTPなどのEDIプロトコルを利用できる。ACMS ApexはACMSの最上位版にあたり、社内システム連携(EAI)機能を備える(関連記事DAL、EDIツール新版「ACMS Apex V1.5」、Web APIを介した接続先SaaSを拡充)。

 ACMS Apexの現行版(V1.5)では、Web APIを公開している各種SaaSへの接続機能を強化している。以前からWeb API(SAP OData API、REST API、SOAP API)で接続できていたSAP S/4HANAだけでなく、認可プロトコルのOAuth 2.0を実装してWeb APIを公開している各種SaaSと連携できるようにした。Salesforce.comやOracle NetSuiteなど各種アプリケーションとの接続を確認済みである。

 今回の新版(V1.5_p1)では、別製品のWeb-EDIソフトウェア「ACMS WebFramer」との連携機能を追加した。Java APIやコマンドベースのAPIを用いて、ACMS ApexとACMS WebFramerの双方から他方の機能を呼び出せるようにした。

 ACMS WebFramerは、Web-EDIソフトウェアである(関連記事DAL、Web-EDIソフト「ACMS WebFramer」に新版、Web業務画面を見やすく改善)。EDIプロトコルによるデータ転送ではなく、Webアプリケーション画面(Webブラウザ画面)で受発注データをやりとりする仕組みである。やり取りする受発注データごとにWeb画面(EDIアプリケーション)を作成して運用する。

 EDIソフトウェアのACMS(ACMS Apexを含む)とWeb-EDIソフトウェアのACMS WebFramerは、これまでも、それぞれ互いに独立したEDIシステムとして、組み合わせて利用することができていた。ユーザーは、接続先に応じて、EDIプロトコル(Web APIやレガシープロトコル)とWeb画面という、2つの異なるインタフェースを使い分けてEDIメッセージをやり取りできていた。

 今回、Java APIやコマンドベースのAPIを用いて、ACMS ApexとACMS WebFramerが連携できるようにした。これにより例えば、ACMS WebFramerのWeb画面で受注したことをトリガーに、ACMS Apexを介して基幹システムと連携し、受注処理を実行するといった使い方ができる。また、基幹システムから発注処理を依頼されたACMS Apexが、ACMS WebFramerに発注データを自動で登録するといった使い方ができる。

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