データ・アプリケーション(DAL)は2021年1月8日、EDI(電子データ交換)ソフトウェアの新版「ACMS Apex V1.5」の提供を開始した。新版では、OAuth 2.0を実装し、SAP S/4HANAだけでなく各種SaaSにWeb APIでアクセスできるようにした。価格(税別)は、買い取りの場合で60万円から。
データ・アプリケーション(DAL)の「ACMS」は、流通業の受発注データを業界標準プロトコルでやり取りするためのEDIソフトウェアである。全銀協手順などのレガシー手順のほか、ebXML MS 2.0、EDIINT AS2、JX手順、SFTPなどのEDIプロトコルを利用できる。ACMS ApexはACMSの最上位版にあたり、社内システム連携(EAI)機能を備える(関連記事:DAL、EDI/EAIツール「ACMS Apex」のSAP S/4HANA連携を強化、REST/SOAP APIで接続)。
今回の新版(バージョン1.5)では、Web APIを公開している各種SaaSへの接続機能を強化した。これまでも、SAP S/4HANAに対しては、Web API(SAP OData API、REST API、SOAP API)でアクセスできていた。今回新たに認可プロトコルのOAuth 2.0を実装した。これにより、SAP S/4HANAだけでなく、OAuth 2.0を実装してWeb APIを公開している各種SaaSと連携できるようになった。
Web APIクライアント機能によって接続を確認したSaaSは、図1の通り。ERP(統合基幹業務システム)のSAP S/4HANA、ERPのOracle NetSuite、CRM/SFA(顧客関係管理/営業支援)のSalesforce.com、名刺管理のSansan、MA(マーケティング自動化)のMerketoとの接続を確認済みである。
新版ではさらに、ユーザー企業やビジネスのグローバル化が進んでいる状況に合わせて、英語版を用意した。