サムライズは2021年6月14日、デバッグ業務に特化したSaaS「Rookout Enterprise」(開発元:イスラエルRookout)を発表し、同日販売を開始した。アプリケーションに専用モジュールを組み込み、稼働中のアプリケーションからデータを取得する。これにより、アプリケーションが想定通りに動作しているかどうかをリアルタイムに確認する。価格は、開発者やサーバー台数で変動し、要問い合わせ。無料版のRookout Communityもある。
サムライズの「Rookout Enterprise」は、デバッグ業務に特化したSaaSである(図1)。開発しているWebアプリケーションに専用のSDK(ソフトウェア開発キット)を組み込んで利用する。運用時は、稼働中のアプリケーションからデータのスナップショットを取得して、アプリケーションが想定通りに動作しているかどうかを確認する。SDKを組み込めるWebアプリケーション側の開発言語は、Java/.NET/Python/Ruby/Node.jsのいずれか。
図1:「Rookout Enterprise」の概要(出典:サムライズ)拡大画像表示
設定したブレークポイントのタイミングで、アプリケーションの動作を止めることなくデータを取得する。ブレークポイントを設定したソースコードの行を実行する前のタイミングで、各変数の内容とスタックトレースを取得する。アプリケーションを止めないので、アプリケーションのテスト中や、本番稼働中でもデバッグできる。
取得した変数の内容を表示するリンクを、デバッグチーム内で共有できる。Slack、Jira、Microsoft Teamsに対してメッセージを送信できるので、デバッグ環境を常時チェックする必要はない。また、チームでのデバッグ作業のためにソフトウェアのソースコードを外部に配置・公開する必要はない。
サムライズは、APM(アプリケーション性能管理)と組み合わせて使うことを提唱している。サムライズは、2002年からAPMソフトウェアを提供している。APMで検知した性能劣化やエラー情報から、Rookoutが取得するスナップショットデータを参照することで、ソフトウェアのソースコードレベルの実行状況を把握できる。
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