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OSSの運用管理ツール新版「Hinemos ver.7.0」、メッセージをフィルタリング可能に

設計不要の自動アプリケーション監視の仕組み「SMDL」を用意

2021年10月15日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTデータ先端技術は2021年10月15日、オープンソース運用管理ソフトウェア「Hinemos(ヒネモス)」のメジャーバージョンアップ版「Hinemos ver.7.0」を発表した。2022年3月から提供する。新版では、アラートメッセージをルールに基づいてフィルタリングする機能を追加したほか、管理対象RPAソフトウェアとして、WinActorに加えてUiPathを管理できるようにした。加えて、サポート込みのサブスクリプション版を刷新し、Essential、Standard、Premiumの3つのメニューを用意した。サブスクリプション版の価格(税別)は、Essentialで年額80万円。販売目標として、2022年度末までに1500本を掲げる。

 NTTデータ先端技術の「Hinemos」は、オープンソースの運用管理ソフトウェアである。専用のエージェント(HTTPで通信)を導入したサーバー機(Linux、Windowsなど)やネットワーク機器(SNMPエージェント)を一元管理する。運用管理の機能として、システムの稼働監視、パッチ適用などのデプロイ管理、ジョブ管理などを提供する(図1関連記事NTTデータ先端技術、運用管理ソフト「Hinemos」に新版、情報収集を強化)。

図1:「Hinemos ver.7.0」の概要図(出典:NTTデータ先端技術)図1:「Hinemos ver.7.0」の概要図(出典:NTTデータ先端技術)
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 RPAの運用管理機能も備えており、RPAで定義した自動化ジョブをHinemosからスケジュール実行が可能である。RPAジョブの実行結果をHinemosの画面で確認したり、メールで通知したりできる。異常発生時は、別途定義した復旧処理を自動で起動する。RPAソフトウェアの稼働状態やエラー、RPA自動化ジョブの実行時間や遅延時間なども監視する(関連記事運用管理ツール「Hinemos」でRPAツール「WinActor」のジョブ管理や稼働監視が可能に)。

 メジャーバージョンアップとなる「Hinemos ver.7.0」では、アラートメッセージをルールに基づいてフィルタリングする機能が加わった。管理対象システムから発生する大量のメッセージに対して、不要なメッセージの削除や関連したメッセージ同士の集約が可能である。重要なイベントを抽出でき、運用の工夫でイベントへの対処を自動化・無人化することができる。

 また、新版では、ソフトウェアでモニタリング(監視)とログ取得を定義・制御する仕組みとして、SDML(Software Defined Monitoring and Logging)を用意した。これにより、個々のアプリケーションのための監視設計を必要とせず、Hinemosが自動でアプリケーションを監視できるようになる。新版では、Javaアプリケーションの監視に対応している。

 ほかには、Hinemosの管理対象RPAソフトウェアを拡充し、WinActorに加えてUiPathを管理できるようにした。また、RPA管理機能を強化し、RPA環境のリポジトリ情報を自動構築、RPA処理をジョブフローに組み込むためのRPAシナリオ専用ジョブ、RPAの動作ログを用いたシナリオ動作実績の集計と稼働状況分析など、RPAの運用コスト削減に寄与する機能を提供する。

サポート込みのサブスクリプションを3メニュー構成に刷新

 Hinemosは、OSSの運用管理ツールとしてGitHub上で公開しており、ダウンロードして利用できる。2017年4月からは、Hinemosを企業で利用するためのサポートサービスを、サブスクリプション版として販売している(関連記事NTTデータ先端技術、Hinemos 6.1の有料サポートサービス、ServiceNowやRedmineと連携)。今回の新バージョン(ver.7.0)では、サブスクリプションメニューを刷新した。

 刷新したサブスクリプションメニューは、提供する機能の範囲やカスタマポータルの利用人数に応じて3つのメニュータイプを用意した(表1)。価格はそれぞれ、「Essential」(年額80万円)、「Standard」(年額120万円)、「Premium」(年額180万円)である。可用性向上の目的でHinemosのサーバー(マネージャ)の冗長化構成を取る場合、どのタイプも80万円を追加することで可能になる。

表1:Hinemosサブスクリプションメニューの概略(出典:NTTデータ先端技術)
サブスクリプションタイプ Essential Standard Premium
概要 運用に不可欠な基本機能・サービスを提供 Hinemosの標準的な機能・サービスを提供 インテリジェントな運用管理を実現するための機能・サービスを提供
エンタープライズ機能 運用情報の可視化や、設定操作の容易化、RPA製品やインシデント管理製品との連携を実現する機能など、商用システム運用をHinemosで効果的に実現する機能
VM管理 仮想化基盤(VMware、Hyper-V)との連携機能 -
クラウド管理 クラウドサービス(AWS、Microsoft Azure)との連携機能 -
Hinemosインシデントダッシュボード シンプル・容易なインシデント管理 - -
メッセージフィルタ ルールエンジンによるアラート処理と対処の自動化 - -
Hinemosカスタマポータル Hinemosサブスクリプションに含まれる各種サービスをワンストップで提供 最大6ユーザー 最大10ユーザー 最大20ユーザー
標準価格 年額80万円 年額120万円 年額180万円
ミッションクリティカル機能の標準価格(Hinemosマネージャーを冗長化) 上記メニュー+年額80万円
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OSSの運用管理ツール新版「Hinemos ver.7.0」、メッセージをフィルタリング可能にNTTデータ先端技術は2021年10月15日、オープンソース運用管理ソフトウェア「Hinemos(ヒネモス)」のメジャーバージョンアップ版「Hinemos ver.7.0」を発表した。2022年3月から提供する。新版では、アラートメッセージをルールに基づいてフィルタリングする機能を追加したほか、管理対象RPAソフトウェアとして、WinActorに加えてUiPathを管理できるようにした。加えて、サポート込みのサブスクリプション版を刷新し、Essential、Standard、Premiumの3つのメニューを用意した。サブスクリプション版の価格(税別)は、Essentialで年額80万円。販売目標として、2022年度末までに1500本を掲げる。

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