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日立、UNIXサーバーEP8000に最上位機種「E1080」、Power10を搭載

2021年10月22日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2021年10月22日、UNIXサーバー「EP8000」のハイエンドモデル「EP8000 E1080」を発表した。同年10月29日から販売し、2022年4月1日から出荷する。OSとして米IBMのAIXが動作するPowerプロセッサ搭載サーバーである。EP8000 E1080はCPUに現行CPU「Power10」を搭載しており、従来のハイエンドモデル「EP8000 E980」(CPUはPower 9)と比べて性能が向上した。これにより、メモリー暗号化の性能が向上したほか、エネルギー効率が約2.6倍に向上したとしている。価格(税別)は、8868万2900円から。

写真1:EP8000 E1080の外観写真1:EP8000 E1080の外観

 日立製作所の「EP8000シリーズ」は、OSとして米IBMのAIXが動作するPowerプロセッサ搭載UNIXサーバーである。可用性を高めるミドルウェアやストレージ、長期保守サポートなどにより、基幹業務や社会インフラ向けシステムの安定稼働を支援している。日立は、金融機関をはじめとする企業の基幹業務や鉄道、電力などの社会インフラ向けシステムで多くの稼働実績があることをアピールしている(関連記事日本IBM、Powerサーバーのハイエンド機種「IBM Power E1080」、Power10で性能向上)。

 今回販売を開始するEP8000 E1080(写真1)は、EP8000シリーズのハイエンドモデルである。従来のハイエンドモデル「EP8000 E980」(CPU:IBM Power 9プロセッサ)から見てCPUの世代を高めており、現行のPower10を搭載している。これにより、メモリー暗号化の性能が向上したほか、エネルギー効率が向上したとしている。

 CPUの強化によって、セキュリティを強化してもシステム性能への影響が少なくなるようにした。まず、Power10上でメモリーを高速に暗号化する機能を新たに使えるようにした。また、プロテクトメモリーの内容が別のプロセスから読み出せてしまうといった投機的実行に関する脆弱性への攻撃を緩和する機能について、Power 9よりも性能を向上させた。さらに、耐量子暗号や、データを暗号化したまま計算や分析を行える完全準同型暗号(FHE)も使えるようにした。

 システム処理性能を、Power10搭載による高速化などで、従来モデル比で最大1.49倍に向上させた。また、プロセッサの負荷増減、サーバーを使用する環境の温度変化に合わせてプロセッサの駆動周波数や有効化するコア数を制御するEnergyScale機能を強化したことによる消費電力の半減、プロセッサ高速化、などの相乗効果によって、エネルギー効率を従来モデル比で約2.6倍に向上させた。

 以前から提供しているCoD(キャパシティオンデマンド)機能は、AIXや仮想化ソフトウェア「PowerVM」などのソフトウェアライセンスを含んでいる。必要な時にサーバーリソースやライセンスを拡張できる。なお、今回のハイエンドモデルは、「Hitachi Cloud」で提供するプライベートクラウドで利用できるため、サーバー運用の負担を削減できる。

 このほか、HA(高可用性)クラスタリングソフトウェア「HA Booster Pack for AIX」との連携による高速系切替や、日立製作所製ストレージ連携時のエラートレース機能による障害原因の究明など、日立製作所独自の高信頼性機能群を利用できる。

 EP8000 E1080の主な諸元として、CPUは、Power10プロセッサ(3.65GHz、最大3.90GHz)を最小16コア~最大160コアまで搭載できる。基本ブロックとなる40コア構成のCPUドロワー(5Uラックマウント)を最大4つまで接続することによって、160コア構成までSMP構成を拡張できる。メモリーは最大64TB。PCIスロットはI/Oドロワ-を接続することで最大192スロット。

 価格(税別)は、最小構成となる、16コア、メモリー512GB、SSD 800GB、冗長電源、管理コンソールハードウェア、AIX(OS)、などで、8868万2900円。

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