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サイトコア、顧客行動に合わせてコンテンツをパーソナライズする「CDP/Personalize」

2021年11月25日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

サイトコアは2021年11月25日、顧客データ統合ソフトウェア「Sitecore CDP」と、パーソナライゼーションソフトウェア「Sitecore Personalize」を発表した。SaaSの形態で提供する。これら2製品を組み合わせて使うことで、顧客接点となるWebサイトなど各種チャネルにおいて、顧客の行動データを基にコンテンツをパーソナライズして表示できるようになる。

 サイトコアの「Sitecore CDP」は、各データソースからAPIやバッチ処理で収集したデータを統合し、顧客プロファイルを作成するSaaSである。顧客の行動の動向を分析できる。顧客に合わせたコンテンツ施策を実現するための材料となるデータを提供する(図1)。

図1:Sitecore CDPとSitecore Personalizeを組み合わせることで、顧客の行動データを基にコンテンツをパーソナライズして表示できるようになる(出典:サイトコア)図1:Sitecore CDPとSitecore Personalizeを組み合わせることで、顧客の行動データを基にコンテンツをパーソナライズして表示できるようになる(出典:サイトコア)
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 一方、Sitecore Personalizeは、Sitecore CDPで収集したデータを基に、各種チャネルに対してパーソナライズしたコンテンツを提供したり、A/Bテストを実施したりできるSaaS型のソフトウェアである。パーソナライゼーションは、クライアントサイドでの実装(Webページ)と、Sitecore PersonalizeのAPIを使ったサーバーサイドでの実装から選択できる。

 2つの製品を組み合わせたシステムの処理の流れは、図2の通り。

図2:Sitecore CDPとSitecore Personalizeを組み合わせたシステムの概要(出典:サイトコア)図2:Sitecore CDPとSitecore Personalizeを組み合わせたシステムの概要(出典:サイトコア)
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 まず、CDPエンジンが、各種APIを通じて、顧客の行動データをリアルタイムに取得する。どのページを閲覧したかなど、スマートフォンアプリやWebサイトにおけるユーザー操作データを取得する。こうして各ソースからデータを収集した後、パーソナライズの基となるリアルタイムな顧客プロファイルを作成する。

 CDPデータレイクには、顧客マスターデータベースなどのデータをバッチ処理で取り込む。バッチ処理で取得したデータと、リアルタイムの行動データを組み合わせることで、精度の高いオーディエンスデータを作成する。

 CDPデータレイクに蓄積したデータや、外部システムから取得した製品在庫情報などを基に、事前に定義した業務ロジックを活用してレコメンド内容を決定する。レコメンド内容を決定するフローは、意思決定プロセス可視化の標準規格であるDMN(Dicision Model and Notation)で記述できる(図3)。このためのモデリングツールを提供する。

図3:レコメンド内容を決定するプロセスとロジックをDMNでモデリングできる(出典:サイトコア)図3:レコメンド内容を決定するプロセスとロジックをDMNでモデリングできる(出典:サイトコア)
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 パーソナライゼーションのA/Bテストを実施できる。外部システムからSitecore CDPのAPIを利用すれば、レコメンデーションデータを取得できる。モバイルアプリ、メール、MA(マーケティング自動化)システムなどの外部システムからイベント駆動型でパーソナライゼーションができる。

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サイトコア / Sitecore CDP / Sitecore Personalize

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