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東陽テクニカ、100Gbpsパケットキャプチャ装置を小型化、10kg未満で現場への持ち込みを容易に

2021年12月13日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東陽テクニカは2021年12月9日、パケットキャプチャ装置「SYNESIS」の100Gbit/sのフルレートでパケットを解析するモデルを50%小型化(従来品体積比)し、「ポータブル型100Gbpsモデル」として同年12月10日に販売を開始した。重量は従来製品の半分以下の9.5kgで携行しやすいため複数地点にそれぞれパケットキャプチャ装置を設置する必要がなく、効率的に障害解析を行えるとしている。価格は非公開。

 東陽テクニカの“パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」”は、ネットワークを流れるトラフィックをキャプチャし、統計情報やパケットの解析内容を表示するパケットキャプチャ/トラフィック解析装置である。通信障害の解析などに利用する。ラックマウント型、ポータブル型を合わせて全17種類をラインアップしている。今回、ポータブル型の100Gbit/s版を小型化し、従来品体積比で50%小型化し、「ポータブル型100Gbpsモデル」として販売する(写真1)。

写真1:パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」ポータブル型100Gbpsモデルの外観(出典:東陽テクニカ)写真1:パケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」ポータブル型100Gbpsモデルの外観(出典:東陽テクニカ)

 SYNESISは、主要なEthernet規格(1/10/25/40/100GbE)に準拠している。例えば、100Gbit/s対応版は、100Gbit/sで流れるデータをとりこぼしなく100%確保する。キャプチャ済みのパケットを高速に抽出する仕組みとして、ディスク書き込み時にインデックス情報を同時に保存する。蓄積したパケット情報から必要なデータを高速で検索して抽出できるようにしている。

 ラックマウント型とポータブル型は共に、パケットキャプチャソフトをインストールしたパケット解析用PCである。ラックマウント型は据え置き型で、ポータブル型は現場に持ち込めるようにディスプレイやキーボードなどを一体化している。

 ポータブル型100Gbpsモデルのサイズは25.4×38.1×17.8cm、重量は9.5kg。従来モデルの33.9×43.0×25.0cm/21.2kgから大幅にコンパクトになっている。携行しやすいため複数地点にそれぞれパケットキャプチャ装置を設置する必要がなく、効率的に障害解析を行えるとしている。

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