日本IBMは2022年1月21日、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(IJDS)の開発拠点である「イノベーション開発センター」を、協力会社やユーザー企業と共創する「IBM地域DXセンター」として刷新し、体制や人員を拡充していくと発表した。まず、北海道札幌市と沖縄県那覇市にあるセンターの人員を拡大し、2022年3月には宮城県仙台市にセンターを新設。さらに九州などに展開する計画である。IJDSと地域の協力会社を合わせた人材を2024年までに2500人規模に拡大するとしている。
日本IBMは、IJDSの開発拠点である「イノベーション開発センター」を、協力会社やユーザー企業と共創する「IBM地域DXセンター」として刷新し、体制や人員を拡充していく。まず、北海道札幌市と沖縄県那覇市にあるセンターの人員を拡大し、2022年3月には宮城県仙台市にセンターを新設する。以降、九州などに展開する計画である。IJDSと地域の協力会社を合わせた人材を2024年までに2500人規模に拡大する。
日本IBMとIJDSは、2014年に北海道札幌市に開発拠点を開設し、地域限定社員の採用やシステム開発手法の高度化などにより、地域発のシステム開発を提供している。アプリケーション開発に加え、プロジェクト管理を含めたシステム開発のライフサイクル全体に、AIや自動化を取り入れた超高速開発を推進してきた。また、リモート開発、AIを活用したプロジェクト管理、バーチャルでのガレージセッションの実施など、全国どこからでも開発プロジェクトに参加できるようにしてきた。
今回のIBM地域DXセンターの拡充により、地域のメンバーがリモートで全国のプロジェクトに参加して先進技術を習得する機会を推進する。また、地域のDX人材を育成するために地域の教育機関と連携し、DXの基礎と実践スキルをIJDSの実務担当者との議論を通じて学べる「地域共創DXワークショップ」を展開する。まずは2022年2月から北海道情報大学で実施する。
加えて、社会人のリスキリングを支援する社会貢献プログラム「SkillsBuild」を提供する。就業の機会を提供する。障がい者向けインターンシッププログラム「Access Blue」では、職場体験を提供し、人材育成を推進していく。
「コロナ禍により、リモート開発が加速し、全国どこからでも開発プロジェクトに参加できるようになっている。これからのシステム開発は、ユーザーとサプライヤー、異業種、同業種といった全関係者がアイデアや知識、経験をオープンに共有し、枠を超えて有機的に共創するテクノロジーを活用した共創パートナーモデルへと変革していくことが求められている」(日本IBM)