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[IT Leaders Tech Strategy LIVE「ローコード/ノーコード開発」を究める]

「誰もが開発者になる時代」を支えるSalesforce Platformの真価とは?

2022年3月18日(金)

IT Leadersは2022年2月1日、オンラインセミナー「『ローコード/ノーコード開発』を究める」を開催した。当日の注目セッションの中から、本稿では、セールスフォース・ジャパンが「進化する世界有数のローコードプラットフォーム」をテーマに講演した内容を概説する。

「ローコード開発の需要が高まった背景として、技術の進歩を見逃すことができません」──こう切り出したのは、セールスフォース・ジャパンの岩永宙氏(マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャー)だ。Cloud 1.0時代は、WWWによって、国をまたいだつながりが強まった。それに続いて、SNSとスマートフォンによって個人間のつながりが強まったのがCloud 2.0時代。さらに現在はCloud 3.0時代であり、オフィスだけでなく自宅からでも、SlackやWeb会議で仕事をこなせるようになったと岩永氏は振り返る。

セールスフォース・ジャパン マーケティング本部 プロダクトマーケティング マネージャー 岩永宙氏

「どこからでも仕事ができる時代には、誰もが開発者になる」と同氏は強調。その時代の趨勢に呼応して同社が提供しているのが、ローコード開発ツールのSalesforce Platformである(図1)。岩永氏は講演で、Salesforce Platformの特徴を3つ紹介した。(1)どこからでも、クリックするだけでアプリケーションを開発できること、(2)様々なスキルセットを持った人たちとコラボレーションしながら開発できること、(3)開発したアプリケーションを本番環境を壊すことなく安全に公開できること、である。

図1 誰もが開発者になれるように、ローコード開発ツール「Salesforce Platform」を提供している。特徴は、クリックするだけでアプリケーションを開発できること、コラボレーションしながら開発できること、アプリケーションを安全に公開できること、の3つ
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クリックだけで業務アプリケーションを作成できる

Salesforce Platformが注目と期待を集める理由の1つに、クリックするだけでアプリケーションを作れることがある。「第三者機関が報告したレポートによると、今後5年間で4.5億件のアプリケーションがローコードだけで作られると予測されています。主要な開発者は現場の業務ユーザーであり、プログラミング言語ではなくパーツを組み合わせるだけでアプリケーションを作成することが主流になると見込まれます」(岩永氏)。

同社には10年以上にわたってノーコード/ローコード開発ツールを提供してきた歴史がある。誰でも簡単に開発できるように、組み合わせるパーツとして、ワークフロー、データやコネクタ、自動化、AIモデル、直感的なUI、などを用意。現在では、組織の業務プロセスを自動化するフローをグラフィカルに作成する「Flow Builder」なども備わり機能の充足に拍車がかかっている。中でも、コンポーネントのドラッグ&ドロップだけでアプリケーション画面を開発するツール「App Builder」は昨今の注目株の1つだ。マーケットプレイス「Salesforce AppExchange」には、パートナーが開発した数千以上のテンプレートや機能が用意されている点も魅力である。

Salesforceで管理していないデータを取り込んで活用したい場合には、データソースをノーコードで追加できる機能「Mulesoft Composer for Salesforce」が重宝する。さらに、Amazon Web Services(AWS)上のデータをSalesforce.comに連携させるツールも提供。AWS上の音声や映像などのAIサービスと連携させることで、より強力なAIアプリケーションをSalesforce上で実現できるとして熱い視線が送られている。

コミュニケーションサービスのSlackを統合したことでも大きな話題をまいた。クリックするだけで、Salesforce上で作成したアプリケーションとSlackを連携させられる。例えば、Slackの画面からSalesforceアプリケーションを実行するなどもお手の物である。Salesforce上の自動化機能「Einstein Automate」もSlackと連携できる。

異なるスキルを持つメンバー同士がコラボしながら開発

Salesforce Platformの特徴の2つ目は、チームでコラボレーションしながら開発できること(図2)。「多彩なスキルセットを持った人材を開発に関与させることが、アプリケーションを作成する上では非常に役に立つのです」と岩永氏は話す。すでに、「Sandbox」や「Scratch Orgs」などの開発環境を通じて、開発者1人ひとりに専用の開発環境を提供。プログラミング経験がある開発者向けには、より細かい機能を作り込める機能「Lightning Web Components」も提供している。

図2 多彩なスキルセットを持った人材がコラボレーションしながら開発できる。例えば、Node.jsやJavaScriptを使うWeb開発者がSalesforceアプリケーションの開発に参加できる
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直近で追加した新機能が、「Salesforce Functions」である。これを使うと、Salesforce基盤上で、Web開発言語であるNode.jsやJavaScriptを利用できる。これにより、「Web開発者がSalesforce Platform上で能力を発揮しやすくなりました」(岩永氏)。従来、Salesforceは、Web開発者向けに「Heroku」と呼ぶ開発環境を提供してきた。今回、開発環境「Lightning Platform」にSalesforce Functions機能を追加したことで、今まで以上に多くの開発者がSalesforce Platform上でアプリケーションを開発できるようになった。

作成したアプリケーションを安全に公開

3つ目の特徴は、開発したアプリケーションを、本番環境を壊すことなく安全に公開できることにある。具体的には、セキュリティ機能、パフォーマンス(性能)をチェックする機能、ガバナンスを効かせた上で本番環境を破壊しないようにアプリケーションを適用する機能、などで実現している。

まず、データの消失を防ぐデータバックアップ/リストア機能「Backup & Restore」を用意。Salesforceの本番環境のデータを、自動的にバックアップする機能である。リストア時は、特定のデータだけをクリックだけで戻せる。GDPRなどのコンプライアンス要件にも合致しているのもありがたい。展開したアプリケーションにバグが潜んでいて本番環境のデータを消失した場合も、バックアップデータから復元できる。

アプリケーションや変更を各環境に展開するにあたっては、どのタイミングで誰がどういった変更を行ったのかを管理する機能「DevOps Center」を用意している。1度開発したアプリケーションを、どこからでも追加で開発/変更できるようにする仕掛けとしては、Webベースの開発環境「Code Builder」も提供する。

アプリケーション開発の民主化にあたっては、万一に備えて考慮すべきことも多々でてくるが、それをツール側の機能ですべてカバーしようとしているのがSalesforceのアプローチと言ってもよいだろう。物怖じすることなくCloud 3.0時代の波頭に立つことができる。それがSalesforce Platformの真骨頂である。


●お問い合わせ先

セールスフォース・ジャパン

TEL: 03-4222-1000
Email:japan@salesforce.com
HP:https://www.salesforce.com/jp/
Salesforce Platform:https://www.salesforce.com/jp/products/platform/overview/

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