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[IT Leaders Tech Strategy LIVE「ローコード/ノーコード開発」を究める]

現場主導で導入できるツールをテコに、全社的なプロセス改革へと結実させる

2022年3月31日(木)

IT Leadersは2022年2月1日、オンラインセミナー「『ローコード/ノーコード開発』を究める」を開催した。当日の注目セッションの中から、本稿では、NTTデータイントラマートが「ローコード開発基盤で小さく始め、育てる業務プロセス改革」をテーマに講演した内容を概説する。

「企業全体の9割以上は業務プロセスの改善に未着手だったり、たとえ着手できていたとしてもまだまだ改善の途上にあるようです」──。こう話すのは、NTTデータイントラマートの大西直樹氏(セールス&マーケティング本部)だ。プロセスの改善というと、どうしても大上段に構えてしまう傾向があり、なかなか実効性を伴わないという声がそこかしこから聞こえてくる。

NTTデータイントラマート セールス&マーケティング本部 大西直樹 氏

大西氏は「プロセス改善に役立てるツールについては、まずは現場主導でチームなどの小規模組織に手軽に導入し、簡単に使いこなして、すぐに導入効果が出ることを重視しなければなりません。さらにその後、部門レベルや会社レベルへと適用範囲を柔軟に広げていけることも大切です」と指摘する。全社レベルで使う場合は、当然ながら、ガバナンスを効かせられるといった面への配慮も必要だ。

こうした事情を踏まえ、チームレベルの個別最適から全社レベルの全体最適までを同じソフトウエア基盤でカバーすることに主眼を置いたツールが、NTTデータイントラマートの提供するAccel-Martである。システム共通基盤のintra-mart Accel PlatformをAWS(Amazon Web Services)上で提供するPaaSである。

図1 業務プロセス改善ツールに求められる条件。現場主導で導入し、簡単に使いこなし、すぐに導入効果が出る。その後は、部門レベルや会社レベルへと適用範囲を広げていける。ガバナンスも効かせられる
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Accel-Martは、チーム向けの簡易版でノーコード/ローコード開発に注力したAccel-Mart Quickと、IT開発者向けのフル機能版で任意のアプリケーションを開発可能なAccel-Mart Plusの2段構えで提供している。「Accel-Mart Quickで素早く始め、Accel-Mart Plusでしっかり改革する、という流れを作れるのが大きな特徴です」(大西氏)。

Accel-Mart Quickは、「現場の業務担当者でも迷わず使えるUIで、アプリケーションのテンプレートを選んで設定するだけで利用できることを重視した位置付け」(大西氏)にある。申し込みから最短30分で利用を始められ、料金はクレジットカード決済または請求書払いで支払う。価格も安い価格帯での設定で、1ユーザー単位での課金で20ユーザーから使うことができる。

上位版のAccel-Mart Plusの価格は月額27万3500円からとなるが、Accel-Mart Quickの場合は1ユーザーあたり月額770円(最小構成の20ユーザーで月額1万5400円)から利用できるのが魅力だ。なお、1カ月の無償トライアルも用意されている。

テンプレートを選んで表示項目を設定するだけ

Accel-Mart Quickが備えるローコード開発機能が、Accel Studioである。業務テンプレートを選択し、画面に出したい項目を選ぶだけで、アプリケーションを自動的に生成する。基本的には、設定だけで業務アプリケーションを生成できるのが特徴だ。「従来のローコード開発で1時間かかっていたような作業が、5分で済みます」と大西氏は強調する。バージョン管理もできるので、誰がいつ何を変えたかを管理できるのも有り難い。

大西氏は、Accel Studioで作成できるアプリケーションの例をいくつか紹介。例えば、ワークフローのテンプレートを使って、「脱はんこ」の承認ワークフローを作る際には、はんこの印影も扱えることを解説した。また、スプレッドシートのテンプレートを使って「表計算ソフトへの過度の依存」から脱却する方策も示された。帳票をWeb画面上のスプレッドシートに取り込んで共同で編集できるなど、使い勝手の良さが際立つ内容だった。

また「脱ペーパー契約」を実現できることも強調された。クラウドサインやAdobe Signなどの電子契約サービスと連携しており、既存のワークフローにローコードで電子契約機能を組み込めるのだ。Accel-Mart Quick上にファイルをアップロードして有効期限付きのダウンロードURLを発行・送信する方法で「脱PPAP」を図るアプリケーションも作成できるなど、痒いところにも手が届く機能が凝縮されている。

intra-mart Accel PlatformおよびAccel-Martのユーザー事例にも言及。NTT東日本は、RPAツールのWinActorと連携し、機械設備の設定作業を自動化することで12万時間の削減に成功したという。このほか、ATビジネスや西武鉄道、日立ICTビジネス、全日本空輸などの事例が具体的に紹介された。

必要に応じて上位版のAccel-Mart Plusにアプリケーションを移行できる

チームレベルの業務効率化を図った後、より業務の生産性を高めたい場合や、細かな権限管理が必要な場合、アプリケーションをカスタマイズしたい場合などは、Accel-Mart Quickから上位版のAccel-Mart Plusへと移行できる(図2)。「移行サービスも用意しており、Accel-Mart Quickで開発したアプリケーションをAccel-Mart Plusに確実に持っていける安心感が好評をいただいています」と大西氏は話す。

図2 簡単にアプリケーションを作成できることを追求したAccel-Mart Quickと、フル機能版で任意のアプリケーションを開発可能なAccel-Mart Plusの2段構えで提供する
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Accel-Mart QuickとAccel-Mart Plusの機能面での違いをあらためて整理しておこう。Accel-Mart Quickは、ローコード開発基盤を中核に、ワークフローとスプレッドシートの2つのテンプレートが付属する。Accel-Mart Plusは、これらに加えて、コラボレーション、文書管理、BPM、ソーシャルなどのテンプレートがオプションで用意されている。

Accel-Mart Plusではさらに、営業支援アプリケーションなどの、パートナー企業が提供しているintra-mart Accel Platformベースのアプリケーションを利用できる。また、ローコード開発だけでなく、コーディングによる開発もできるので、カスタマイズの自由度が格段に上がることとなる。

大西氏は、今後のロードマップとして「Accel-Mart Quickに搭載するテンプレートを増やしていきます」としている。実際の業務を想定したテンプレートとして、営業日報や購買管理などのテンプレートを要望に応じて追加していく予定である。

また、基本機能も強化。例えば、グラフ部品テンプレートを足すことでプロジェクト管理アプリケーションを構築しやすくするほか、バーコード部品テンプレートを足すことでID管理アプリケーションや在庫管理アプリケーションを構築しやすくする計画もある。日報管理アプリケーションや店舗管理アプリケーションを作りやすくする配慮として、CSV出力テンプレートを追加する構想もある。

このように実績を積むことで、さらに使い勝手も向上していくのがAccel-Martシリーズの大きな特徴でもある。今後の機能強化や技術的進化からも目が離せない。


●お問い合わせ先

株式会社NTTデータ イントラマート

https://www.intra-mart.jp/
E-mail:info@intra-mart.jp
TEL:03-5549-2821

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