NECは2022年3月29日、顔認証セキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」の新版を発表した。新版では、第三者による画面の覗き込みを検知する機能や、スマートフォン/タブレットによる顔認証機能を追加した。価格(税別)と販売開始時期は、パッケージ版が1台あたり1万6800円で、同年4月6日から販売する。クラウド版が1人あたり月額300円(初回購入時は最低12カ月間、10人以上のライセンスが必要)で4月8日から販売する。販売目標として今後3年間で500社15万ライセンスを掲げる。
NECの「NeoFace Monitor」は、クライアントPCのログイン認証などに使える、顔認証ソフトウェアである。Windowsのログイン認証やアプリケーションへのログイン認証において、ID/パスワードに代わる本人認証手段として、クライアントPCのWebカメラを用いた顔認証を利用できるようになる。クライアントPCを起動してからログアウトするまでのセキュリティを確保する(関連記事:NEC、顔認証によるPCセキュリティサービス「NeoFace Monitorクラウド版」を提供)。
今回、NeoFace Monitorをバージョンアップした。パッケージ版の新版「NeoFace Monitor V6」と、クラウド版の新版「NeoFace Monitor クラウド版 R1.2」を用意した。
パッケージ版では、第三者による画面の覗き込みを検知する機能を追加した(図1)。クライアントPC端末のWebカメラで、ログオンユーザー以外の覗き込みを検知すると、ユーザーにポップアップ通知したり、自動的に端末をロックしたりする機能である。

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パッケージ版ではさらに、自宅や外出先からクライアントPCにリモートログオンする際にも顔認証を利用できるようにした。これにより、テレワーク環境下での情報漏洩リスクを低減する。使い勝手も高めた。ログオンアカウントをプルダウンで選択できるようにしたほか、利用者自身で顔画像を撮影して登録できるようにした。
クラウド版では、クラウドサービスへのアクセス時に、従来のクライアントPCだけでなく、外出中のスマートフォンやタブレットを介して顔認証を使えるようにした(図2)。クラウドサービスに対しては、SAML連携によるSSO(シングルサインオン)ログオンが可能である。

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