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持続可能なりんご産業を目指す「りんごDX」、IoT/AI/ドローンを活用し実証実験─NTT東日本ら

2022年4月28日(木)神 幸葉(IT Leaders編集部)

NTT東日本らは2022年4月27日、IoTスマート農業や作業負荷軽減等にかかる実証実験を開始することを発表した。同実験は、持続可能なりんご産業実現に向けたプロジェクト「りんごDX」の一環。NTT東日本 青森支店、マキュレ(本社:青森県青森市)、ササキコーポレーション(本社:青森県十和田市)、NTT e-Drone Technology(本社:埼玉県朝霞市)、東光鉄工(本社:秋田県大館市)の協業で実施する。

 青森県内農家の高齢化や人手不足が進む中、県の基幹産業であるりんご産業を持続可能なものにするため、「りんごDX」と呼ぶプロジェクトが始まっている。2021年6月、食品製造販売業のマキュレが弘前市に開設した園地「りんごの未来農園」に端を発している。

 りんごDXでは、農業生産現場から消費者までワンストップに連携する仕組みの構築を目指している。今回、プロジェクトの一環で、各分野の企業が協業し、実証実験が行われる(表1)。

目的 内容
スマート栽培・管理 IoTを活用した農業の「見える化」NTT東日本
・農園にセンサーを家、温度や照度などのデータを記録する。
・園地にてWi-Fi環境を構築し、取得したデータをリアルタイムで把握する。
・園地にカメラを設置し、24時間リアルタイムで農園の状況を確認する。
作業負荷低減・効率化 ドローン受粉NTT  e-Drone Technology東光鉄工)※東光鉄工はドローン受粉に必要な溶液の提供/技術協力
・従来の人の手やマメコバチによる受粉に替わり、ドローンを活用した受粉を実施する。

ロボット草刈機の導入ササキコーポレーション
・リモコン作業機「スマモ」を使用した草刈りを行う。アタッチメントの付け替えにより他の作業も可能。
りんごDX/りんご加工品製造/販売 AIの活用NTT東日本
・AIを活用し知恵の成長を促し農業生産の成長する未来の仕組みを構築。

消費者とのつながりマキュレ
・りんご加工工場での消費者ニーズに合わせたりんご製品を製造。首都圏をはじめ全国の消費者へ届ける。

表1:実証実験の内容(出典:NTT東日本)

 県内農家の高齢化や人手不足の課題に対して、NTT東日本が、IoT技術で勘や経験・ノウハウなどを「見える化」し、属人化された知恵の集約を進めていく。「農業生産現場の貴重な情報財産を数値化し、AIを活用した知恵の成長を促すことで、調査や実験結果に留まらず農業生産が成長する仕組みを構築する」(同社)としている。

 労働力不足の課題に対しては、NTT e-Drone Technology、東光鉄工、ササキコーポレーションが「収穫の楽しみ」を残した作業効率化を目指す。具体的には、ロボットによる作業自動化や、安全な労働実現のための器具の開発、作業工程のフロー化などを挙げている。

 また、消費者や未来の担い手が育てる現場を体感できるよう、園地内のカメラ映像を、マキュレの首都圏にある小売実店舗に届け、臨場感あるつながりを構築。食への意識・興味などについて考える機会を提供するという。

関連キーワード

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