SIベンダーのTISは2022年5月19日、「アセンブラお助けサービス」を発表した。同年6月1日から提供する。TISのアセンブラ技術者が、ユーザー企業のアセンブラシステムの保守開発やプログラム解析を支援する。今後、アセンブラからCOBOLやJavaなどへの移行を支援するマイグレーションサービスも提供する予定。価格(税別)は月額100万円から。
TISの「アセンブラお助けサービス」は、TISのアセンブラ技術者が、ユーザー企業のアセンブラシステムの保守開発やプログラム解析を支援するサービスである。ユーザーは、アセンブラシステムの保守要員を確保する必要がなくなるとともに、ブラックボックス化したシステムの解析を進められるようになる。プログラムの解析によって、既存システムの保守性も高められる(図1)。
アセンブラで開発したシステムを対象に、「保守開発支援」「プログラム解析」「マイグレーション」の3つのサービスを提供する(表1)。さらに、アセンブラのソースやシステム環境などを考慮した上で、要望に沿った支援メニューを提案することも可能としている。
提供サービス | 概要 |
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保守開発支援 | ユーザーが保有しているアセンブラシステムのプログラム開発から単体テストまでを支援する。これにより、保守開発業務の負担を軽減する |
プログラム解析 | ユーザーが保有しているアセンブラプログラムを解析し、ソースコードからプログラム仕様書およびフロー図をアウトプットとして提供する。複雑化している部分を明確にする |
マイグレーション(今後のサービス検討) | アセンブラからCOBOLやJavaへの移行(マイグレーション)を支援する |
サービス提供の背景としてTISは、アセンブラ技術者の高齢化が進み、希少性が高まっていくことを挙げる。「一方で、アセンブラシステムは現在も多くの場所で活用されており、対策の必要性を感じながらも具体的な対応ができていないユーザー企業が多いのが現状である。また、アセンブラのようなレガシーシステムの存在がデジタルトランスフォーメーション(DX)を阻害する要因の1つになっている」(同社)。