[新製品・サービス]
ローコード開発ツール新版「楽々Framework3 Ver.3.0」、作成済みのテーブル定義情報からER図を生成
2022年6月22日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
住友電工情報システムは2022年6月22日、ローコード開発・実行基盤「楽々Framework3 Ver.3.0」を発表した。2014年のVer.2.0リリースから8年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。新版では、作成済みのテーブル定義情報からER図を生成する機能を追加したほか、画面レイアウトとコンポーネント(項目)のプロパティ設定を同じ画面で編集できるようにした。
住友電工情報システムの「楽々Framework3」は、Webアプリケーションのローコード開発ツールである。Java言語によるWebアプリケーションフレームワーク(ソフトウェア部品群)であり、Webアプリケーションを部品を組み合わせるだけのノンプログラミング型(カスタマイズベース)で開発できる。データ定義情報からアプリケーションのプロトタイプを自動生成することも可能である。
今回の新版(Ver.3.0)では、ER(Entity-Relationship)図の生成機能を追加した。作成済みのテーブル定義情報からER図を自動で生成し、データネース全体を俯瞰できるようになった。生成したER図に対しては、レイアウトの変更や、データ同士の関連性の変更などが可能である。ER図の生成によってローコード開発を効率化できる、としている。
さらに、テーブル定義情報を作成、更新、削除した際に、テーブルの再作成やコンポーネントの編集などの設定変更が必要なタスクを自動でリストアップする機能も追加した。変更が完了したかどうかのステータス管理ができるようになった。開発者によるタスクの洗い出しが不要になり、派生開発がやりやすくなった。設定変更の漏れがなくなり、派生開発時の品質が向上する。
新版では、開発画面の操作性も高めた。開発環境「RakStudio」に新たな開発モード「SMARTEDIT」を追加した(画面1)。従来の開発モード「レガシー」モードでは、項目のプロパティは、項目ごとにポップアップウインドウを表示させて設定する必要があった。今回追加したSMARTEDITモードでは、画面レイアウトとコンポーネント(項目)のプロパティ設定を同じ画面で編集できるようになった。
拡大画像表示