[調査・レポート]

2021年の国内ネットワーク機器市場シェア、1位はシスコで48.1%、2位はNEC、3位はアライドテレシス─IDC

2022年7月4日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

IDC Japanは2022年7月4日、Ethernetスイッチ、ルーター、企業向けの無線LAN機器で構成する国内ネットワーク機器製品市場について、2021年のベンダーシェアを発表した。1位はシスコシステムズの48.1%で、無線LANを中心にネットワーク機器全体で前年から1.7%売上を伸ばした。2位以下は、NEC(5.4%)、アライドテレシス(5.3%)、アリスタネットワークスジャパン(4.7%)、ヤマハ(4.2%)である。これら以外の「Others(その他)」が32.3%を占める。

 IDC Japanは、Ethernetスイッチ、ルーター、企業向けの無線LAN機器で構成する国内ネットワーク機器製品市場について、2021年のベンダーシェアを発表した。1位はシスコシステムズの48.1%で、無線LANを中心にネットワーク機器全体で前年から1.7%売上を伸ばした。2位以下は、NEC(5.4%)、アライドテレシス(5.3%)、アリスタネットワークスジャパン(4.7%)、ヤマハ(4.2%)である。これ以外の「Others(その他)」が32.3%を占める(図1)。

図1:国内ネットワーク機器市場、ベンダー別の支出額シェア実績、2021年(出典:IDC Japan)図1:国内ネットワーク機器市場、ベンダー別の支出額シェア実績、2021年(出典:IDC Japan)

 IDC Japanは、2021年の同市場はマイナス要因が多かったとして、「GIGAスクール向けネットワーク構築案件の終息や、5Gサービス向けモバイルバックホール構築の一巡感に加えて、半導体の供給不足を中心とするサプライチェーンの問題が重くのしかかった」と分析している。こうしたマイナス要因の一方、国内ネットワーク機器市場全体では、前年から2.1%のプラス成長を達成した。

 ベンダー別に見ると、1位のシスコシステムズは、製品の確保に苦労しながらも、無線LANを中心にネットワーク機器全体で前年から1.7%売上を伸ばし、48.1%と半数近いシェアを維持した。

 3位のアライドテレシスも2021年に売上を伸ばした。シスコシステムズと同様、無線LAN機器を中心に売上を伸ばし、全体で2.6%増を実現した。一方、アリスタネットワークスジャパンは、メガクラウド事業者を中心とした事業者の国内データセンターへの設備投資需要を獲得し、ネットワーク機器市場全体の順位を2020年の8位から4位へと引き上げた。

 製品の供給が滞っているサプライチェーンの問題についてIDCは、「ユーザー企業もベンダーも、足元の製品調達に関心が向きがちで、企業ネットワークの在り方に関する議論が滞る傾向が見られる。製品が十分に供給されない状況を、議論と新たな技術を導入するための時間的猶予が得られたと前向きに捉え、自社のビジネス変革に適したネットワークアーキテクチャは何かについて、十分に検討するべきだ」と説明している。

 今回の発表は、IDCが発行した『国内ネットワーク機器市場シェア、 2021年:困難な状況下でも成長する無線 LAN機器市場』で詳細を報告している。同調査レポートでは、2021年の国内ネットワーク機器市場について、市場全体と製品分野別に加えて、企業向けおよび通信事業者向けのベンダーシェアとベンダー動向を提供している。

関連キーワード

IDC / NEC / アライドテレシス / ヤマハ / Arista Networks / Cisco Systems / 市場調査 / スイッチ/ルーター

関連記事

トピックス

[Sponsored]

2021年の国内ネットワーク機器市場シェア、1位はシスコで48.1%、2位はNEC、3位はアライドテレシス─IDCIDC Japanは2022年7月4日、Ethernetスイッチ、ルーター、企業向けの無線LAN機器で構成する国内ネットワーク機器製品市場について、2021年のベンダーシェアを発表した。1位はシスコシステムズの48.1%で、無線LANを中心にネットワーク機器全体で前年から1.7%売上を伸ばした。2位以下は、NEC(5.4%)、アライドテレシス(5.3%)、アリスタネットワークスジャパン(4.7%)、ヤマハ(4.2%)である。これら以外の「Others(その他)」が32.3%を占める。

PAGE TOP