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添付ファイル無害化ツール新版「SaMMA 5.0.2」、PPAP対策で暗号化ZIPファイルを削除・隔離

2022年7月13日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デージーネットは2022年7月13日、メール添付ファイル無害化ソフトウェア「SaMMA」(サンマ)新版「バージョン5.0.2」を発表した。同年8月1日にリリースする。新版では、暗号化ZIPファイルを削除または再暗号化によって隔離するPPAP対策機能を追加した。SaMMAはオープンソースソフトウェアであり、無料で利用できる。

 デージーネットの「SaMMA」(サンマ、SAfety Mail gateway with Milter Api)は、メール添付ファイルを無害化するソフトウェアである。メール中継サーバーの機能を拡張するMilter(Mail Filter)形式のプログラムであり、メールの中継経路に配置することで、メール添付ファイルを安全な形式に変換する。こうして、メール添付ファイルを介したマルウェア感染を防止する。

 SaMMAは、メール受信時の動作モードとして「削除モード」と「無害化モード」がある。削除モードでは、添付ファイルを削除し、削除した添付ファイルのファイル名のリストを添付して受信者に通知する。一方、無害化モードでは、送信者が怪しかった場合に、添付ファイルを簡単に閲覧・実行できないように変換する。具体的には、文書ファイルを画像に変換してマクロコードを無効化したり、HTMLをテキスト形式に変換したり、添付ファイルを削除したりする。

図1:メール添付ファイル無害化ツール「SaMMA」を強化し、添付ファイルが暗号化ZIPファイルだった場合に、これを削除または隔離できるようにした(出典:デージーネット)図1:メール添付ファイル無害化ツール「SaMMA」を強化し、添付ファイルが暗号化ZIPファイルだった場合に、これを削除または隔離できるようにした(出典:デージーネット)
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 新版のバージョン5.0.2では、PPAP対策機能を追加した(図1)。メール受信時の「無害化モード」を強化し、添付ファイルがZIP暗号化ファイルだった場合のための「暗号化ZIPファイル無害化機能」を追加した。同機能を有効にした場合、正式な送信元情報を持っているメールであっても、暗号化ZIPファイルを使っている場合は危険があるとみなす。

 暗号化ZIPファイル無害化機能では、無害化時の処理として、「削除」または「隔離ZIP」を選択する。削除を選択した場合は、メールに添付してある暗号化ZIPファイルを削除し、削除した暗号化ZIPファイルのファイル名を羅列したテキストファイルを新たに添付する。メールの本文は変更しない。

 暗号化ZIPファイルを削除することに抵抗がある場合は、隔離ZIPを選べる。これは、隔離パスワードを使って暗号化ZIPファイルをさらに暗号化ZIPに変換し、隔離ZIPとして再添付する機能である。メールの受信者は、元の暗号化ZIPファイルのパスワードを知っていても隔離ZIPファイルから暗号化ZIPファイルを取り出せないため、マルウェアに感染せずに済む。

 なお、SaMMAはオープンソースソフトウェア(OSS)であり、無料で利用できる。Sendmailなど、Milterインタフェースを採用した汎用のメールサーバーソフトウェアと組み合わせて動作する。メールの中継経路にメール中継サーバーとして配置して使う。

 OSSの導入や運用に不安を持つユーザーに対しては、「SaMMA商用サポート」や構築サービスなども提供している。SaMMA商用サポートでは、コンパイル済みのバイナリパッケージの提供、使用方法に関するQ&A、動作上のバグが認められた場合の対応までを提供する。システム構築サービスでは、ユーザーに代わってデージーネットがSaMMAを導入する。

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デージーネット / SaMMA / PPAP / メールセキュリティ / マルウェア対策 / Sendmail

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