[市場動向]
東京システムハウスとサイバートラスト、メインフレームのLinux移行支援で協業
2023年2月20日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三
東京システムハウス(TSH)とサイバートラストは2023年2月20日、メインフレーム移行支援サービスで協業したと発表した。両社の製品・サービスを組み合わせて、メインフレームで稼働している基幹システムのLinuxオープン環境への移行をトータルで支援する。2023年4月から提供する。
東京システムハウス(TSH)とサイバートラストは、メインフレーム移行支援サービスの提供で協業し、2023年4月から支援サービスを提供する。両社の製品・サービスを組み合わせて、メインフレームで稼働している基幹システムのLinuxオープン環境への移行をトータルで支援する(図1)。
図1:メインフレーム移行支援サービスを提供する2社、東京システムハウスとサイバートラストの協業内容(出典:東京システムハウス、サイバートラスト)拡大画像表示
TSHは、「メインフレーム・マイグレーション・サービス」を提供しており、メインフレームをオープン環境に移行した実績が約230件ある。COBOLプログラムをJavaに変換するツール「opensource COBOL 4J」も提供している(関連記事:COBOL資産をローコードツールでJavaに刷新─東京システムハウスの「レガシー to Wagby支援サービス」)。
一方、サイバートラストは、メンテナンスが終了したCentOSの後継として利用可能な国産Linux「MIRACLE LINUX」のライセンスを無料公開し、Linuxの長期継続利用を支援している。Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のクローンOSであるCentOSに、長期にわたって修正パッチを提供する(関連記事:サイバートラスト、RHEL 9互換Linux OS新版「MIRACLE LINUX 9」を無料提供)。
協業の下、TSHのメインフレーム移行サービスとJava変換ツール、サイバートラストによるMIRACLE LINUXのサポートやCOBOL関連ミドルウェアを組み合わせて、メインフレームのLinux移行をトータルで支援するサービスとしてパッケージ化する。
同サービスではまず、メインフレーム上のCOBOL資産を分析し、MIRACLE LINUX上で動作するopensource COBOLパッケージと、旧環境の各機能を代替するフレームワークを提供する。また、移行先の環境では、OSやミドルウェアを含んだ長期のアップデートやセキュリティパッチの提供、日本語による包括的な技術サポートを提供する。
「メインフレームのオープン化にあたり、コスト削減やベンダーロックイン回避などを目的に、オープンソースソフトウェア(OSS)の利用を希望するユーザーが増えている。サポート体制が整っている国産OSSや、企業での利用実績が多いLinux OSの相談が増えている」(両社)
レガシーマイグレーション / 東京システムハウス / サイバートラスト / Linux / MIRACLE LINUX / CentOS / 協業・提携 / COBOL / Java
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