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COBOL資産をローコードツールでJavaに刷新─東京システムハウスの「レガシー to Wagby支援サービス」
2021年2月24日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
東京システムハウス(TSH)は2021年2月24日、ユーザー企業が運用しているレガシーシステムを解析し、解析結果を基にローコード開発によるシステム刷新を支援するSIサービス「レガシー to Wagby支援サービス」を発表した。ブラックボックス化しているCOBOL資産を、ローコード開発でJavaシステムに刷新する。2021年3月1日から提供する。価格は、個別見積もり。
東京システムハウス(TSH)の「レガシー to Wagby支援サービス」は、ユーザー企業が運用しているレガシーシステムを解析し、解析結果を基にローコード開発によるシステム刷新を支援するSIサービスである(図1)。各種のツールやサービスを組み合わせることによって、ブラックボックス化しているCOBOL資産をローコード開発でJavaシステムに刷新する。
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ツールとサービスとして、TSHの「メインフレーム・マイグレーション・サービス」(MMS)、ジャスミンソフトのローコード開発ツール「Wagby」(関連記事:ジャスミンソフト、Webアプリの超高速開発ツール「Wagby」に新版、オートスケール環境で動作)、日立製作所の現行資産可視化サービス「Application Lifecycle Managementサービス」(ALMサービス)と「アジャイル開発コンサルティングサービス」を利用する。
SIサービスではまず、システム更改にあたって必要な現行資産の解析を代行する。この上で、解析結果を活用し、現行システムの画面やデータベースなどの項目情報をリポジトリに設定する。こうした作業によって、システム更改プロジェクトをスムーズに立ち上げられるようにする。
必要に応じて、ローコード開発ツールのWagbyと親和性が高いアジャイル開発への取り組みを支援する。また、現行資産の業務ロジックを再利用する手段として、COBOLプログラムをJavaに変換するOSSツール「opensource COBOL 4J」を活用する。
背景としてTSHは、多くの企業においてレガシーシステムの解析とローコード開発によるオープン化が求められている一方で、ローコード開発プロジェクトの立ち上げが難しいという状況を挙げる。人が介在する作業がボトルネックとなり、リポジトリの設定などの準備作業に時間がかかってしまう。この結果、すぐにはアジャイルな開発を開始できないという。
●Next:レガシー to Wagby支援サービスの3つのメニュー
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