米マイクロソフトは2023年3月9日(米国現地時間)、AIサービス「Azure OpenAI Service」においてChatGPTのプレビュー版を提供開始したと発表した。開発者は、ChatGPTの機能をAzure上で動作するアプリケーションに容易に組み込めるようになった。料金は1000トークンあたり0.002米ドル(約0.27円)で、課金は同年3月13日から始まる。日本マイクロソフトが同年3月10日に、米マイクロソフトの「Azure Blog」の内容を国内向けに発表した。
マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」は、米OpenAIが開発したDall-E 2(画像生成)、GPT-3.5(自然言語生成)、Codex(ソースコード生成)などのAIモデルを、Microsoft Azure上でAPIとして利用可能なAIサービスである。Azure OpenAI Studioを用いて、AIモデルを活用したアプリケーションをノーコードで開発できる。AIモデルのカスタマイズも可能である。
今回、Azure OpenAI Serviceにおいて、ChatGPTのプレビュー版を提供開始した。開発者は、ChatGPTの機能をAzure上で動作するアプリケーションに容易に組み込めるようになった。Azure OpenAI Studio経由、Pythonライブラリ経由、REST API経由で利用可能である。料金は1000トークンあたり0.002米ドル(約0.27円)で、課金は同年3月13日から始まる(画面1)。
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既存のチャットボットの機能を強化して想定外の質問に対応できるようにする/コールセンターの会話を要約して問い合わせを迅速に解決する/パーソナライズされたオファーで新しい広告コピーを作成する/クレーム処理を自動化する、といったユースケースを示している。
なお、Azure OpenAI Serviceは、AzureのAIサービス群「Azure Cognitive Services」の1サービスである。Azure Cognitive Servicesでは、Azure OpenAI Service以外に、視覚、音声、言語、決定のそれぞれの領域のAIモデルをAPIとして提供している。各AIサービスを組み合わせて活用できる。