セイ・テクノロジーズは2023年3月13日、サーバー設定仕様書の自動生成サービス「SSD-assistance」の機能を強化した。VMware ESXiの設定仕様書の専用書式「VMware_ESXiホスト 設定仕様書」を出力できるようにした。VMware ESXiホストやホストが管理する仮想マシンの設定情報を出力する。
セイ・テクノロジーズの「SSD-assistance」は、サーバーの設定内容を記した仕様書を自動生成するクラウドサービスである。Windowsサーバー、Linuxサーバー、AWS環境(Amazon EC2/S3/VPC)の設定仕様書を出力する(関連記事:サーバー設定の仕様書を自動生成する「SSD-assistance」、AWSの設定仕様書を出力可能に)
Windows上で専用コマンドを実行すると、Windows OSの設定内容をファイルに記録する。LinuxやAWSの設定情報は、Windows上でリモート情報採取ツールを実行し取得する。例えば、ツールを実行すると対象のLinuxシステムにSSHで接続して情報を収集する。こうして生成したファイルをクラウドにアップロードすると、仕様書がメールで送られる。
仕様書は、OSの基本情報、ネットワーク構成、ディスク構成、ソフトウェアやアプリケーションの構成などの情報を基に作成する。WindowsではWSUSやActiveDirectoryなど固有のサービス群の設定や共有フォルダの設定、タスクスケジューラの設定などを、Linuxではカーネルのパラメータ設定や運用設定(ログローテーションなど)などの情報を取得する。
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今回の機能強化では、VMware ESXiの設定仕様書の専用書式「VMware_ESXiホスト 設定仕様書」として、VMware ESXiホストやホストが管理する仮想マシンの設定情報を出力できるようにした。設定情報は、VMware ESXiホスト経由またはVMware vCenter経由で取得する。画面1はVMware_ESXiホスト 設定仕様書のサンプル画面である。
このほか、Linuxサーバー接続時の認証方法を拡充している。リモート情報採取ツールからRed Hat Enterprise Linux 9.0およびAlmaLinux 9.0にSSHで接続する際の認証方法として、パスワード認証だけでなく公開鍵認証を利用できるようにした。なお、他のLinux OSへのSSH接続時にはもともと、パスワード認証と公開鍵認証のいずれも利用可能だった。