TISは2023年5月18日、「APIプラットフォーム技術検証サービス」のラインアップを拡充し、新たなサービス提供モデル「お客様管理モデル」を追加した。TISがこれまでSaaSで提供してきたAPI検証環境と同様のPOC環境を、ユーザー環境に導入するモデルである。既存のシステムやデータを活用できることから、システム構成の変更や新たな外部接続/クラウド利用を必要とせずにAPIの検証が可能になる。
TISの「APIプラットフォーム技術検証サービス」は、APIの開発や運用を検証し、実開発・実運用に向けた検討を実施可能なサービスである(関連記事:TISの「APIプラットフォーム技術検証サービス」、PoC環境やドキュメント、サポートを提供)。API開発のためのPoC環境や問い合わせサポートなどを提供する。
APIの開発・管理に必要な機能群を備えたシステム基盤を提供する。例えば、APIの公開に必要なユーザー認証機構としてOpenID Connectが使える。APIの管理基盤には、ブリスコラの「BAMs Series」を提供する。ユーザーは、このシステム基盤を用いて、自由にAPIの開発や運用を検証可能である。検証作業のための操作手順書やチュートリアルといったドキュメント類も提供する。環境接続や検証作業に関する技術支援も行う。
今回、サービスのラインアップを拡充し、新たなサービス提供モデル「お客様管理モデル」を追加した(図1)。TISがこれまでSaaSで提供してきたAPI検証環境と同様のPOC環境を、ユーザー環境に導入するモデルである。既存のシステムやデータを活用できることから、システム構成の変更や新たな外部接続/クラウド利用を必要とせずにAPIの検証が可能になる。
これまでのSaaS型の提供モデルは「TIS管理モデル」として継続して販売する。TISが管理するクラウド基盤上に技術検証環境を用意する方式となる。ユーザーは、自社環境からインターネット経由でアクセスし、TISが用意した検証ドキュメント(操作手順書、検証チュートリアルなど)に沿って検証を実施する。
新たに提供する「お客様管理モデル」は、ユーザー環境にTISが検証環境を構築する方式となる。TISの推奨構成で検証環境を構築するため、ユーザーはTISが用意した検証ドキュメント(操作手順書、検証チュートリアルなど)に沿って検証を実施可能である。