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東陽テクニカ、SaaS型の負荷テストツール「BlazeMeter」、200万人超の仮想ユーザーが世界56地点から同時アクセス

2023年6月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

東陽テクニカは2023年6月14日、米パフォースソフトウェア(Perforce Software)のSaaS型負荷テストツール「BlazeMeter(ブレイズメーター)」を販売開始した。Webシステムの性能を継続的に測定するための機能群をクラウドサービスの形で提供する。200万人以上の仮想ユーザーや最大56地点の地理的ロケーションを設定した大規模な負荷テストが可能。機能テストやAPIテスト、テスト結果の分析機能も提供する。

 東陽テクニカが販売する「BlazeMeter(ブレイズメーター)」(開発元:米パフォースソフトウェア)は、SaaS型負荷テストツールである。Webシステムの性能を継続的に測定するための機能群をクラウドサービスの形で提供する。200万人以上の仮想ユーザーや最大56地点の地理的ロケーションを設定した大規模な負荷テストが可能。性能の測定だけでなく、機能テストやAPIテストも行える。テスト結果の分析機能も提供する(画面1)。

画面1:SaaS型の負荷テストツール「BlazeMeter」の画面(出典:東陽テクニカ)
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 「Webシステムは、急激な負荷の増加や長時間の負荷にどこまで耐えられるかを事前に把握し、対策を講じておく必要がある。そのための負荷テストツールとして、Apache JMeterなどのオープンソースソフトウェアが広く使われているが、かけられる負荷が限定的であることや、テストのための環境設定や管理が複雑であることが課題になっている」(東陽テクニカ)

 今回販売を開始したBlazeMeterは、Apache JMeterなどのオープンソースソフトウェアや他の商用負荷テストツールで作成したテストシナリオをそのまま利用しつつ、200万人を超えるユーザーが世界56地点から同時にアクセスするような高負荷な状態を仮想的に作り上げられる。この高負荷の下で、Webシステムの性能を測定する。

 テストの条件は容易に設定可能だとしている。また、作成済みのテストシナリオがない場合は、BlazeMeterの画面からコードレスでテストシナリオを作成可能である。テスト実施中に結果を確認しながらテスト条件を変更・調整するといった運用もとれる。このように、クラウド上でテスト環境が完結する。

 追加機能として、負荷をかけた状態での機能テストやAPIテスト、関連する機能や外部連携サービスを仮想的に作り出してシステム全体での性能を把握するモックサービス機能、すべてのテストで使用可能な仮想ユーザーデータを生成・管理するテストデータ管理機能などを提供する。

 CI/CDツールのJenkinsなどと組み合わせることで、ソフトウェアの開発ライフサイクルに負荷テストを組み込める。これにより、継続的にシステムの性能をテスト可能である。予期せぬ性能低下や、システム障害を引き起こす可能性のある問題の早期発見に貢献するとしている。

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