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[事例ニュース]

三越伊勢丹HDのエムアイカード、クレジットカードの不正利用をAIで検知するシステムを導入

不正利用データをユーザー間で共有して検知率を向上

2023年6月27日(火)IT Leaders編集部

三越伊勢丹ホールディングス子会社のエムアイカード(本社:東京都中央区)は2023年6月27日、クレジットカードの不正利用を検知するシステムを導入し、同年6月に利用を開始したと発表した。特徴は、クレジットカードの不正利用に関するデータをユーザー間で共有して不正の検知率を高めていること。システムには、インテリジェント ウェイブ(IWI)とPKSHA Technologyが開発した「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」を利用している。エムアイカードが同サービスのファーストユーザーである。

 三越伊勢丹ホールディングス子会社のエムアイカードは、クレジットカードの不正利用を検知するシステムを導入し、2023年6月に利用を開始した。システムとして、インテリジェント ウェイブ(IWI)とPKSHA Technologyが共同で開発した「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」を利用している(関連記事IWIとPKSHA、クレジットカード不正利用を検知するスコアリングサービスを共同開発)。

 導入したシステムの特徴は、不正利用かどうかをAIでスコアリングすることと、不正利用データをユーザー間で共有することによって検知率を高めていること。エムアイカードがファーストユーザーであり、ほかのユーザーはまだいないが、不正利用の情報を共有する導入企業が増えていくことで、不正利用の検知精度が向上する仕組みである(図1)。

図1:エムアイカードが導入した「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」の効果(出典:インテリジェントウェイブ、PKSHA Technology)
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 IWIとPKSHAによると、新システムの開発にあたって複数のカード会社でPoC(概念検証)を実施したところ、既存の運用方式と比べて不正利用による被害が平均で約30%減少したという。

 日本クレジット協会によれば、2022年におけるクレジットカードの不正被害額は過去最高の436.7億円である(2021年は330億円)。従来、スコアリングをはじめとするカード不正利用対策は、個々のカード会社が個別に行っていたため、個社で検知した不正の手口しか学習できなかった。これに対してIWIとPKSHAは、カード業界が一体となって対策をとれるように、カードの不正手口に関する情報を企業間で共有できるシステムを開発した。

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