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NEC、耳音響認証や各種センサーを搭載したヒアラブルデバイス「RN002 TW」

外耳孔表面温度や脈関連情報も取得、SDKが付属

2023年8月18日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECは2023年8月18日、ヒアラブルデバイス「RN002 TW」を販売開始した。生体認証(耳音響認証)機能や各種センサー機能を搭載し、Web会議などの業務用途に適する。フォスター電機と共同で開発した製品であり、同年9月8日から提供する。機能を試せるサンプルアプリやアプリケーション開発用のSDKが付属する。Amazon.co.jpの販売時価格(税込み)は4万2800円。

 NECとフォスター電機が共同開発した「RN002 TW」は、ヒアラブルデバイス(イヤホン型の多機能デバイス)である(写真1)。

 フォスター電機と共同で開発した製品で、生体認証(耳音響認証)機能、自分の発話音声だけをクリアに伝えるノイズキャンセリング機能、各種センサー機能を搭載し、Web会議などの業務用途に適する(表1関連記事NEC、ノイズキャンセリングと耳音響認証を備えた完全ワイヤレスイヤホンを販売)。

写真1:ヒアラブルデバイス「RN002 TW」の外観(出典:NEC)
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 ヒアラブルデバイスの各種機能を試せるサンプルアプリケーション(ソースコードはGitHubで公開)と、iOS/Androidアプリケーションを開発するためのSDK(ソフトウェア開発キット/ライブラリ)が付属する。

 生体認証(耳音響認証)機能では耳の穴を含む頭部の内部構造(イヤホンが出力する音の反響)が人によって異なることを利用して個人を認証する。ユーザー認証を必要とするWeb会議にも、イヤホンを装着するだけで参加可能になる。

 「なりすましや不正アクセスといったセキュリティリスクへの対策として、サービス利用時の認証が複雑化し、利用者の負担が増えている。耳音響認証では、IDやパスワードを入力する必要がなく、イヤホンを装着するだけで本人を認証する」(NEC)

 センサーとして、9軸センサー(地磁気、加速度、角速度)、タッチセンサー、近接センサー、生体情報(外耳孔表面温度、脈関連情報)を取得するセンサーを搭載している。これらが取得するデータを活用することで、個人認証や音声会話だけでない新たな用途に使えるようになる。

表1:ヒアラブルデバイス「RN002 TW」の概要(出典:NEC)
形状 完全ワイヤレス
主な機能

耳音響認証
通話アクティブノイズキャンセリング(ANC)
各種センサー(地磁気、加速度、角速度、近接、タッチ、外耳孔表面温度、脈関連情報)

動作時間 連続再生時間:最大6時間、連続通話時間:最大6時間
質量 本体約8g×2個、充電器(USBケーブル除く)約60g
通信方式 Bluetooth 5.2
本体サイズ 25.0×21.7×27.2mm(イヤーチップ含む)
充電ケースサイズ 41.0×67.0×47.0mm(USBケーブル除く)
関連キーワード

NEC / ヒアラブルデバイス / Web会議システム / 生体認証 / フォスター電機 / ウェアラブル / 耳音響認証

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