[調査・レポート]

「職場で生成AIを継続利用」は7.8%、「利用経験ゼロ」は84.4%─AI inside調査

生成AIサービスの選定ポイントはセキュリティが最多

2023年9月27日(水)IT Leaders編集部

AI insideは2023年9月26日、企業における生成AIの活用実態・意向に関する調査結果を発表した。生成AIを知っている/聞いたことがある人は55.5%と半数超にとどまった。生成AIをビジネスで継続利用している人は7.8%で、利用経験のない人が84.4%を占めた。調査は、20~59歳の正社員および経営者・役員1161人を対象に、同年7月13日~17日に実施した。

 「生成AIをビジネスで継続利用している人は7.8%で、利用経験のない人が84.4%」──。AI insideは、企業における生成AIの活用実態・意向に関する調査結果を発表した。調査は、20~59歳の正社員および経営者・役員1161人を対象に、同年7月13日~17日にインターネットで実施した。

「生成AIを知っている/聞いたことがある」は55.5%

 まず、生成AIの認知に関する設問では、「知っている・聞いたことがある」と回答した人は55.5%で、「知らない・聞いたことがない」は44.5%だった。生成AIという言葉がまだ十分に浸透していない状況が表れている(図1)。

図1:設問「生成AIを知っているか」の回答(出典:AI inside)
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84.4%が生成AIを「ビジネスで利用経験ゼロ」

 生成AIのビジネス活用状況に関する設問では、「継続利用している」と「利用したことはあるが継続利用していない」の回答が共に7.8%だった。一方、「利用経験なし」と回答した人は84.4%を占めた。注目度に反し、現時点では実際のビジネス現場ではほとんど活用されていない実態がうかがえる(図2)。

図2:設問「生成AIを職場でどれくらい活用しているか」の回答(出典:AI inside)
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活用しない理由の1位は、回答結果の正確性への懸念

 図3は、生成AIをビジネスで利用したことがない人(n=464)を対象に、活用しない理由を複数選択で尋ねた結果である。

図3:設問「職場で生成AIを活用するにあたり壁に感じていること」の回答(出典:AI inside)
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 1位「回答結果の正確性に懸念がある」(28.7%)、2位「使い方のイメージがわかない」(21.6%)、3位「法整備が不十分なことに懸念がある」(20.5%)、4位「AIによるバイアスなど倫理的観点に懸念がある」(19.4%)、5位「セキュリティに懸念がある」(19.0%)という結果だった。

 回答結果の正確性、法整備・倫理的観点、セキュリティへの懸念といった生成AIに対する信頼性に加え、使い方のイメージがわかないといった使い勝手に関わる項目が上位を占めた。また、「自身の業務が代替されることに懸念がある」(5.2%)は15位で、AIに仕事が奪われる懸念を抱えているビジネスパーソンは少ないようだ。

●Next:生成AIサービス選定時の優先順位

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