NECは2023年10月16日、自社で運用するクラウド基盤/仮想サーバーのリソースの可視化にあたって、米IBMのITリソース管理/可視化ツール「IBM Turbonomic」を同年10月から順次導入すると発表した。同ツールは、クラウド/コンテナ/仮想サーバーのリソース使用状況から無駄なリソースの削減や不足するリソースの増強などの推奨アクションを提示する。検証では最大で33%超のクラウドリソースを削減できることを確認したという。
NECは、自社で運用するクラウド基盤/仮想サーバーのリソースの可視化にあたって、米IBMのITリソース管理/可視化ツール「IBM Turbonomic」を導入すると発表した。
同ツールは、IBMが2021年に買収した米Turbonomicの技術・製品をベースにしている。クラウド/コンテナ/仮想サーバーのCPU/メモリー/ストレージ/DBサイズなどをフルスタックで把握・管理し、リソース使用状況から無駄なリソースの削減や不足するリソースの増強などの推奨アクションを提示する(画面1)。
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検証で最大で33%超のクラウドリソースを削減できることを確認し、2023年10月から社内ITの本番環境に順次導入する。
なお、NECは2023年8月からTurbonomicを販売している。今後、顧客企業に向けて、ITリソース使用状況のアセスメントサービス、同ツールやITリソースに関するコンサルティング/SIサービスなどメニューを拡充していく。取り組みの背景を次のように説明している。
「複数のクラウドサービスの利用が進んでIT環境が急速に複雑化している。多くの企業がコスト増、煩雑なキャパシティ管理、問い合わせ対応の増加といった問題に直面している。しかし、運用の改善に動こうにも、ITリソースの適正配置など、抜本的な変革が難しい状況にある」(NEC)