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2023年11月2日(木)IT Leaders編集部

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写真1：ファミリーマートが国内全店舗に順次導入するオールインワン型ストアコントローラー（出典：NEC）

　ファミリーマートは、コンビニエンスストア店舗の発注・会計業務などを支える店舗業務支援システムを刷新した。2023年10月から2024年2月末にかけて、NECのオールインワン型ストアコントローラーを国内全店の約1万6500店舗に順次導入する（写真1）。

　採用したストアコントローラーは、これまで個別に設置していた店舗サーバー、モニター、店内BGMの受信・再生機器を1台に集約し、省スペース化を図っている。また、顔認証ログインや音声認識による業務メニュー起動に対応する。NECによると、大手コンビニチェーンにおけるオールインワン型ストアコントローラーの導入は今回が初めてという。

　検品などを行う業務端末にはスマートフォン型端末を採用した。店舗スタッフが日々行う商品補充や清掃などの作業確認・完了登録が行えるほか、作業のリマインドを通知するアクションアシスト機能を備える。

　売上情報などの各店舗データはストアコントローラーから本部へリアルタイムに転送し、一元的な把握・分析を可能にした。本部は店舗への指導、営業・商品施策や製造計画への反映を迅速にし、新規施策立案などにつながる。また、帳票を電子化して一元管理することで、ペーパーレス化を促進する。

　取り組みの背景としてNECは、コンビニエンスストアなどの小売業では、業務の複雑化や働き手不足の深刻化などに伴い、店舗での業務負荷の増大が課題となっていることを挙げている。