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豆蔵、生成AIによる要求開発モデリング「おしごとモデルズ」、業務概要からUML準拠図を自動生成

2023年12月7日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

豆蔵は2023年12月7日、要求開発モデリングサービス「おしごとモデルズ」を同年12月から提供すると発表した。システム開発工程の最上流でITシステムへの要求を導き出す「要求開発」を生成AIで支援する。業務や業務フローのモデリング図の自動生成、業務改善の提案などを行い、属人化やスキル不足による品質のバラつき、コミュニケーションロスによる工数増大といった問題を解消するとしている。

 豆蔵の「おしごとモデルズ」は、システム開発工程の最上流で、ITシステムへの要求を導き出す「要求開発」を支援するツールである。業務や業務フローのモデリング図の自動生成や業務改善の提案などを行い、上流工程における属人化やスキル不足による品質のバラつき、コミュニケーションロスによる工数肥大といった問題を解消するとしている(図1)。

図1:「おしごとモデルズ」の概要(出典:豆蔵)
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 これまで同社がRPAの導入や業務改善などのコンサルティング/SIで活用していた「おしごとスケッチ」(カード形式で業務をまとめる業務可視化サービス)の技法と生成AIを組み合わせている。業務概要の文章を基に、アクティビティ図やユースケース図などビジネスモデリングに用いる図を自動生成する。ユーザーは生成された図をベースにして上流設計の工数を省略できるようになるという。

 ユーザーはまず、おしごとスケッチに業務の概要を記載し、「おしごとモデラー」と呼ぶ生成AIを用いたエージェントに作業を依頼する。これにより、アクティビティ図などのUML準拠の各種モデル図が自動で生成される。現状の業務をモデリングした後、改善点の抽出や改善方法、これを取り込んだ改善業務の提案も可能である(図2)。

図2:「おしごとモデルズ」の利用イメージ(出典:豆蔵)
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 UMLについての知見がなくてもモデル図を作成できることをうたう。「図示により、非エンジニアでも視覚的に理解や判断が可能になる。また、生成AIが成果物を作成することで標準化が進み、成果物の品質が安定化(均一化)する。さらに、可視化だけはなく、改善点や改善案を提示し、改善検討においての気付き・参考になる」(豆蔵)。

 豆蔵は今後、業務要求の領域に加えて、上位の企画工程や下位の設計・開発工程まで適用領域を広げていくことを計画している。

 「ビジネスの要求に沿ったシステムを迅速に開発・導入するにはシステム要件を段階的に詳細化・体系化することが必要。目に見えない業務を可視化するための図式化(ビジネスモデリング)が欠かせない。一方で、デジタルトランスフォーメーション(DX)を現場主導で進めたくても、現場の業務部門が専門知識を身につけることは難しい」(豆蔵)。同社は要求定義・要件定義など上流工程における主な障害として以下を挙げている。

  • アイデアや企画までは考えられても、上流工程のスキルを持ち合わせている人材がいない
  • 外部に委託することで、リードタイムもコストもかかる
  • 個々のスキルによってプロセスやアウトプット(形態・品質)もまちまちでつどの理解が大変
  • エンジニアであるIT部門や外部ベンダーとのコミュニケーションにおいて、お互い伝えたはずなのに伝わらない
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豆蔵 / ビジネスモデリング / 生成AI / 要件定義 / プロジェクト管理 / SI / ITコンサルティング

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