[市場動向]
NTTデータと日本IBM、AIによる「デジタル従業員」を保険業界向けに開発
2023年12月11日(月)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
NTTデータと日本IBMは2023年12月11日、AIによる「デジタル従業員」を保険業界向けに共同で開発すると発表した。開発コンセプトを「保険業界の従業員の意図を理解し、業務を代行してくれる同僚のような存在の“仮想知的デジタルワーカー”」としている。NTTデータの保険業界における実績・ノウハウと、日本IBMのAI技術「Watson/watsonx Orchestrate」を用いて開発する。2023年度中に保険会社での試験導入を進め、2024年度以降、国内の生損保会社への導入を目指す。
NTTデータと日本IBMが共同開発する「デジタル従業員」は、保険業界に向けたAIによる“仮想知的デジタルワーカー”である。従業員と会話しながら、業務の目的に応じて適したツールを選択し、従業員の業務を代行する(図1)。
図1:保険業界に向けた仮想知的デジタルワーカー「デジタル従業員」の概要(出典:NTTデータ、日本IBM)拡大画像表示
開発コンセプトを「AIを活用したデジタル従業員により、従業員の意図を理解した作業支援、複数システムに関連する一連の作業の自動化を行う」としている。デジタル従業員に備わる主な機能として以下を挙げている。
- 標準的な保険商品や事務手続きに加え、企業ごとに特化した情報を人に代わってマシンラーニング(機械学習)で処理・提供する
- 営業プロセスのうち優秀なものをモデル化した上でサジェストし、ユーザーの行動変容を促す
- 直前の指示を踏まえ、ユーザーの性格など個人の特性に合わせてサジェストする
NTTデータの保険業界における実績・ノウハウと、日本IBMのAI技術「Watson/watsonx Orchestrate」を用いて開発する。複数の製品・サービスを組み合わせながら独自のAIモデルを構築・提供するとしている。
プロジェクトにおいてNTTデータは、保険業界の実績を基に、生産性向上サービスの開発や保険会社への提案/導入コンサルティング/SIサービスを提供する。日本IBMは、watosonxなどのAI製品に関する技術支援を行い、販売やマーケティングで協力する。両社は2023年度中に保険会社での試験導入を進め、2024年度以降、国内の生損保会社への導入を目指す。
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