[事例ニュース]
日本通運、グローバル物流プラットフォームを刷新、作業や在庫の状況を可視化
2024年4月3日(水)愛甲 峻(IT Leaders編集部)
日本通運(本社:東京都千代田区)は、同社を中核とするNIPPON EXPRESSホールディングス(NX)グループのグローバル標準倉庫管理システム「NX-GLOW」に、GROUNDの倉庫実行システム「GWES」を採用した。作業状況のリアルタイムな把握による人員配置の最適化や、物流センターにおける在庫の動きの可視化を通じた在庫配置の最適化により、サービスレベル向上とコスト低減を目指す。GROUNDが2024年4月3日に発表した。
日本通運は2022年6月より、倉庫・物流センターの運用効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に向け、新たな物流プラットフォームを構築するプロジェクトを推進している。同プロジェクトでは、倉庫・物流センター全体の状況把握と分析・オペレーション効率化、人やロボットなどのリソースの最適化を検討している。同プロジェクトの一環として、GROUNDの倉庫実行システム「GWES」の採用を決定した(関連記事:日本通運とNEC、フォークリフトの自律搬送・遠隔搬送システムを共同開発)。
GWESはグローバルに展開する物流センターの統合管理と最適化を支援する、独自AIを活用したWES(Warehouse Execution System:倉庫実行システム)。ミドルウェアとなる共通データ基盤と、AIを適用した各種機能モジュール群で構成され(図1)、メーカーを問わずさまざまなハードウェアやソフトウェアと連携する。
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GWESは、WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)を補完し、物流施設の全体状況の可視化・分析を支援する。日本通運は、自社のWMS「NX-GLOW」にGWESを連携(図2)。特に、業務進捗管理、作業量分析、在庫分析の可視化・分析、在庫配置最適化といったモジュールを連携し、新たな仕組みを構築した。
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