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インテック、2拠点の分散構成で災害耐性を高めた「EDIプラットフォームサービス」を提供

2024年5月14日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インテックは2024年5月14日、「EDIプラットフォームサービス」を提供開始した。EDI(電子データ交換)のシステム基盤をクラウドサービス型で提供する。富山県と東京都の同社データセンターによる冗長構成でEDIサービスの可用性を高めている。価格は個別見積もりで、販売目標は2026年までに新規ユーザー100社。

 インテックの「EDIプラットフォームサービス」は、EDI(電子データ交換)のシステム基盤クラウドサービスである。企業間の受発注、出荷、返品、請求、支払いなどのデータ交換をワンストップで提供する。主要なインターネットEDIプロトコルに対応するほか、データの振り分けや結合・同報といった各種データ交換、データフォーマットの変換機能などを備えている(図1)。

図1:「EDIプラットフォームサービス」が提供する機能の概要(出典:インテック)
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 富山県と東京都にある同社のデータセンターで冗長構成をとり、EDIサービスの可用性を高めている。2拠点間で常にEDIデータや処理状況を同期することで、どちらかの拠点が停止した場合でも、EDIサービスを提供し続けられる。EDIアプリケーションから各拠点へのアクセスは、インテックが運営するGSLB(広域負荷分散)サーバーを用いて振り分ける(図2)。

図2:「EDIプラットフォームサービス」におけるGSLB(広域負荷分散)のイメージ(出典:インテック)
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 GSLBサーバーは死活監視機能などを備えた高機能なDNSサーバーである。通常のDNSラウンドロビンは稼働を停止したサーバーのIPアドレスも返してしまうが、GSLBでは死活監視で停止が判明したサーバーのIPアドレスは返さない。この仕組みにより、稼働継続が可能な拠点のサーバーのみで処理を継続できる。DNSクライアント側でのキャッシュ対策として、DNS応答のTTL(キャッシュの生存期間)を短く設定している。

 「現状の災害対策は、遠距離拠点にコールドスタンバイシステムを置いてDRを構築するのが一般的である。ただし、DRシステムは災害発生後のデータ復旧時間とシステム復旧時間を必要とするため、ビジネスが停止/中断する問題がある。EDIプラットフォームサービスは、Active-Activeの並列分散処理により、災害/障害時に業務に与える影響を減らしている」(インテック)

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