[調査・レポート]

クラウドセキュリティの需要拡大から、国内CNAPP市場の成長が続く─ITR

2024年6月26日(水)IT Leaders編集部

アイ・ティ・アール(ITR)は2024年6月25日、国内のCNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)市場における規模の推移と予測を発表した。2022年度の売上金額は前年度比21.8%増の175億8000万円だった。2023年度は同15.5%増の203億円を予測している。同市場のCAGR(2022~2027年度)は7.9%で、2027年度には257億円に達する見通しという。

 アイ・ティ・アール(ITR)は、国内のCNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)市場における規模の推移と予測を発表した。

 CNAPPは、クラウドネイティブアプリケーションのセキュリティを確保するための機能を統合した製品である。クラウドの設定や利用状況などを監視するCSPM(クラウドセキュリティ態勢管理)、クラウド上のサーバー/アプリケーション/仮想マシンなどの監視・保護を行うCWPP(クラウドワークロード保護プラットフォーム)、コンテナセキュリティが含まれる。

図1:国内のCNAPP市場における規模の推移と予測(2021~2027年度予測)(出典:アイ・ティ・アール)
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 国内CNAPP市場における2022年度の売上金額は前年度比21.8%増の175億8000万円だった。2023年度は同15.5%増の203億円を予測している。同市場のCAGR(2022~2027年度)は7.9%で、2027年度には257億円に達する見通しという(図1)。

 「企業のクラウドシフトが進む中、設定ミスやポリシーに反した利用などの人的要因による情報漏洩や、クラウドインフラ/サービスを狙ったサイバー攻撃が増えている。クラウドサービスを安全に利用する手段としてCSPMが求められている」(ITR)。

 同社コンサルティング・フェローの藤俊満氏によると、現在はCSPMの利用が増えているが、今後、ユーザー企業自身がクラウドアプリケーションを開発する事例が増えることが予想され、CWPPの機能を包括したCNAPPの市場が拡大していくという。

 今回の発表は、市場調査レポート「ITR Market View:エンドポイント/マイクロセグメンテーション/無害化/Web分離/CASB/CNAPP/XDR/ZTNA市場2024」に基づく。同レポートは、CNAPPのほか、エンドポイント/マルウェア対策、エンドポイント標的型攻撃対策、EDR/NGAV、マイクロセグメンテーション、メール無害化/ファイル無害化、Web分離、CASB、XDR、ZTNAの全10分野を対象に、国内47ベンダーへの調査から2021~2022年度売上実績および2027年度までの売上予測を掲載している。

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