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バリアフリートイレ利用者の転倒や利用率をミリ波レーダーとAIで検出─イオンモール

2024年7月30日(火)IT Leaders編集部

イオンモール(本社:千葉県千葉市)は2024年7月29日、ショッピングモール「イオンモール太田」(群馬県太田市)のバリアフリートイレにおいて、ミリ波レーダーとAIを活用して転倒などを早期発見および用途外利用や長時間利用を検出する実証実験を行うと発表した。同年8月1日から2025年1月31日にかけて富士通と共に実施する。

 イオンモールは、ショッピングモール「イオンモール太田」(群馬県太田市)にある一部のバリアフリートイレにおいて、利用者の転倒などをミリ波レーダーとAIで検出する実証実験を実施する。用途外の利用や長時間利用も検出する。2024年8月1日から2025年1月31日にかけて、富士通と共に実施する(図1)。

図1:実証実験を行うバリアフリートイレ(左)と、レーダー装置から得られる点群データのイメージ(右)(出典:イオンモール、富士通)
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 実証実験では、バリアフリートイレに富士通のミリ波レーダーを設置し、トイレ利用者をレーダーで捕捉。この情報をリアルタイムでクラウドに転送し、AIで分析を行ったうえでバリアフリートイレ内の転倒や用途外利用、長時間利用を検出し、安全性確保の有用性を確認する。また、エリアごとの利用頻度や占有率を収集し、利用者にとってよりよいトイレ空間を目指すための検証も行う。

 富士通は2024年1月からTOTOと共に、ミリ波レーダー分析AIを用いて商業施設や駅構内などにあるバリアフリートイレなど、特にプライバシーを重視する空間での見守りについて実証実験に取り組んでいる。イオンモール太田でも、バリアフリートイレ内における転倒など予期せぬ事故の早期発見による安全性確保が課題となっていたことから実証実験の対象となった。

 富士通は今後、実証実験で得られた評価結果に基づいて見守り技術を改善して、安心して利用できるバリアフリートイレの普及に取り組む。2025年3月までに、国内に向けてプライバシーに配慮した見守り技術のサービス化を目指す。

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