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ServiceNow、iPaaS/アプリケーション基盤の新版「Now Platform Xanadu」を発表、生成AI機能を拡充

2024年9月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米ServiceNowは2024年9月10日(米国現地時間)、業務アプリケーション開発・実行基盤「Now Platform」の同年下期リリースとして新版「Xanadu(ザナドゥ)」を発表した。新版では、生成AI機能をITサービス管理やインシデント対応などの各種アプリケーションに取り込んでいるほか、チャット/メール返信の自動生成やデータ可視化など、新しい生成AI機能が加わっている。

 「ServiceNow」は、ITサービス管理(ITSM)、ワークフロー、従業員エクスペリエンス管理顧客サービス管理などの用途・機能を統合したプラットフォームである。PaaSの「Now Platform」上に用途・機能ごとのSaaSを構築して提供している。

 ユーザーは事前構築済みのSaaSに加えて、Now Platformを使って、自社の業務に応じたワークフローやサービスを構築できる。半年に1回のペースでメジャーバージョンアップを行っている(関連記事ServiceNow、アプリケーション基盤の新版「Now Platform Utah」、人事など複数業務でプロセスマイニングを利用可能に)。

 今回、2024年下期リリースとして新版「Xanadu」を発表した。新版では、生成AI機能の「Now Assist」を、ITサービス管理の「IT Service Management(ITSM)」やセキュリティインシデント対応の「Security Operations(SecOps)」や調達管理の「Sourcing and Procurement Operations(SPO)」など既存のアプケーションに取り入れている。また、チャット/メール返信の自動生成やデータの可視化など、複数の生成AI機能を追加している。

 ITサービス管理のITSMに生成AI機能が加わる。これにより、ITチームは変更要求を要約し、関連データを評価することで、変更の影響についてより多くの情報に基づいて判断できるようになる。

 また、セキュリティインシデント対応のSecOpsに生成AIを取り込むことで、インシデント対応時間を短縮し、脅威を迅速に封じ込めるように支援する。セキュリティチームは、AIによるインシデントの要約や、AIと管理者との双方向のQ&Aなどにより、セキュリティイベントに優先順位を付けて対応できるようになる。

 調達ワークフローのSPOへの生成AIの適用では、調達リクエストの受入手順を簡素化し、コンプライアンスと正確性を高める。「従業員は生成AIとの会話を通じて調達をリクエストして情報にアクセスするようになる。複雑なシステムを操作する必要がなく、調達までのリードタイムが短縮されることで、調達チームや財務チームの負担を軽減する」(ServiceNow)。

 人事サービス管理の「HR Service Delivery(HRSD)」にも生成AIを適用する。対話型の生成AIプロンプトを通じて、出張リクエストの承認、必須トレーニングの受講、キャリア目標の提出など各種の人事タスクが完了するよう、タイムリーにリマインダーを発信する。

 このほか、Xanaduには複数のAI機能を追加している。チャットとメールの返信を自動生成する機能では、AIによる回答案と修正案を生かしてユーザーが返答/返信に費やす時間を短縮する。

 「Data visualization generation(データ可視化の生成)」機能は、生成AIがデータを分析・可視化する。十分な情報に基づいた意思決定を迅速に行えるように支援する。ユーザーは、データの基礎構造について何も知らなくても、自然言語のプロンプトから洞察を得られる。

 ほかには、特定の業務ニーズに応じた生成AIスキル/アプリケーションをカスタマイズ開発するためのライブラリ「Now Assist Skill Kit」が提供される。

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ServiceNow / PaaS / Now Platform / 生成AI

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