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HPE、PCサーバー新モデル「ProLiant Gen12」を発表、電力あたり性能が向上し液冷オプションを用意
2025年2月21日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)
米ヒューレット・パッカード エンタープライス(HPE)は2025年2月12日(米国現地時間)、PCサーバーの新モデル「HPE ProLiant Compute Gen12」ファミリーを発表した。全8機種で構成し、うち6機種は2025年3月に受注を開始する。Gen10との比較で消費電力あたりの性能が最大41%向上。システム監視用チップを新世代の「iLO7」に刷新している。1また2ソケットサーバーでは直接液冷(DLC)オプションを提供する。
米ヒューレット・パッカード エンタープライス(Hewlett-Packard Enterprise:HPE)はPCサーバーの新モデル「HPE ProLiant Compute Gen12」ファミリー(写真1)を発表した。全8機種で構成する。
写真1:「HPE ProLiant Compute Gen12」ファミリーの外観(出典:米ヒューレット・パッカード エンタープライス) 同様の構成をとるGen10との比較(いずれも86コア)で、消費電力あたりの性能が最大41%向上、年間で最大65%の電力を削減するとしている。1または2ソケットサーバーでは、空冷よりも冷却効率が高い直接液冷(DLC)オプションを提供する。また、Gen12の48コアサーバー1台は、Gen10のサーバー7台と同等のコンピュート性能を発揮し、フットプリントの縮小が図れるという。
Gen12ではまた、独立した専用コンピュータとしてふるまうシステム監視用チップ「iLO(Integrated Lights-Out)」を新世代の「iLO7」に刷新している。iLO7では、暗号化セキュリティ標準のFIPS 140-3 Level 3認証に準拠するなど、セキュリティ機能が向上している。
iLOチップが、PCサーバーを構成する各ハードウェア部品の稼働状況/コンディションを監視し、そのデータを蓄積。システム障害の予兆検知や障害時の原因特定に役立てられる。加えて、iLO自身やサーバーのファームウェアの改竄を検証して改竄前の状態に戻す機能を備えている(関連記事:ProLiantを中心とする新世代PCサーバー群「HPE Gen10」を発表、セキュリティチップでファームウェア改竄を検知)。
Gen12の発表に合わせて、PCサーバーの監視・管理クラウドサービス「HPE Compute Ops Management(COM)」の機能を強化。障害の予兆検知/予防をAIで自動化する仕組みが備わっている。また、グローバルマップビュー機能が加わり、分散したIT環境全体で、サーバーの動作状態をリアルタイムに可視化できるという。
出荷時期について、「HPE ProLiant Compute DL320/DL340/DL360/DL380/DL380a/ML350」の6機種は2025年3月に受注を開始する。最上位機種の「同 DL580」と、物理リソースを動的に組み替えられる「HPE Synergy 480」は2025年夏から提供する予定である(関連記事:日本ヒューレット・パッカード、HPE Synergyによるコンテナ実行環境のリファレンス構成を発表)。
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