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“第2ラウンド”を迎えた生成AI活用、技術的負債の解消と基幹システム疎結合化がカギ─フジテック

2025年4月18日(金)愛甲 峻(IT Leaders編集部)

フジテックはデジタルトランスフォーメーション(DX)に特化した体制を整え、業務・ビジネスの変革を進めている。なかでも生成AIは汎用的な業務への適用から、組織内の多様なデータを横断的に活用する段階へと移行し、基幹系を含むシステム開発への応用を見据える。2025年2月27日開催のIT Leaders Tech Strategy LIVE「事業成長のカギは[情シスの開発力] 生成AI時代のシステム開発」(主催:インプレス IT Leaders)に、フジテック 専務執行役員 デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏が登壇。これまでの実践に基づき、システム開発における生成AI活用のポイントやDX推進のための戦略を語った。

 エレベーターやエスカレーター、動く歩道といった設備の専業メーカーであるフジテック(本社:滋賀県彦根市)。1948年の創業以来、研究開発・製造から販売、設置、保守までを1社で手がける。24の国と地域に事業展開し、従業員は11800名。売上高2294億円のうち、6割を海外事業が占めるグローバル企業でもある。

写真1:フジテック 専務執行役員 デジタルイノベーション本部長 友岡賢二氏

 安全なことが当たり前といえるほど、これらの設備は日常に溶け込んでいる。フジテックのDXを推進する同社 専務執行役員 デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏(写真1)は、「安全・安心の提供は当社の本質的な価値。それをデジタルでいかに強化できるかを常に考えている」と語った。

 同社はDXのビジョンに、デジタルツインの実現を掲げる。デジタル上に構築した企業活動のコピーを用いて、最適化のためのシミュレーションを実施し、その結果を現実に反映するというものだ。「現場のフィールドエンジニアが対処すべきことが、常にデジタルでサポートされるようにしたい」(友岡氏)

●Next:フジテックのDX推進体制と生成AI活用事例

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