米ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)は2025年2月12日(米国現地時間)、Ethernetスイッチ新機種「Juniper Networks EX4000シリーズ」を発表した。同社の既存機種と同様、AIOpsを謳い、運用管理の自動化・省力化に注力している。既存機種より小型化、静音化、低価格化を図り、オフィス、支社、店舗、診療所、教育機関キャンパスなど広範な用途に向けて提供する。
米ジュニパーネットワークスの「Juniper Networks EX4000シリーズ」(写真1)は、Ethernetスイッチの新機種である。既存機種より小型化、静音化、低価格化を図り、オフィス、支社、店舗、診療所、教育機関キャンパスなど広範な用途に向けて提供する。
写真1:Ethernetスイッチ「Juniper Networks EX4000シリーズ」のファンレスモデル(8ポート、12ポート)の外観(出典:米Juniper Networks)拡大画像表示
既存機種と同様、AIOpsを謳い、運用管理の自動化・省力化に注力している。AIを活用したクラウドベースのネットワーク管理プラットフォーム「Mist AI」をサポートし、監視・分析においてマシンラーニング(機械学習)でエンドユーザーの体感性能が悪化する前にネットワークの問題を検出する(図1)。
図1:クラウドベースのネットワーク管理プラットフォーム「Mist AI」の概念図(出典:ジュニパーネットワークス)拡大画像表示
管理用ダッシュボードで、自然言語での質問から情報が得られ、トラブルシューティングや性能分析を支援する。インシデント発生時は能動的にパケットキャプチャを行い、ジュニパーのクラウドにデータを保存する。これまで特定が難しかった問題を診断できるようになるという。
筐体には8/12/24/48ポートの固定ポート(PoE/非PoE両対応)を備え、PoEでは無線LANアクセスポイントやIoTデバイスなどに電力を供給する。スイッチ自体の起動時間は数分で、障害発生時にはLAN環境の迅速な復旧を試みる。なお、8/12ポートはファンレス設計で、オフィスや店舗などでエンドユーザーの近くに置いても動作音が気にならないという。
稼働中はクラウドの管理機能と連携し、「信頼済みのユーザーとデバイスのみがネットワークにアクセス可能なLAN環境を容易に実現する」(同社)と、多数の拠点を抱える企業でもゼロトラスト型のアクセス制御を導入しやすいことをアピールしている。
このほか、スイッチの導入・配備を簡素化するゼロタッチプロビジョニング機能を備える。アプリでQRコードをスキャンすることでスイッチの初期設定が完了するとしている。
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