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オラクル、AIエージェント基盤「AI Agent Studio」を発表、複雑なワークフローの自動化を支援
2025年3月21日(金)愛甲 峻(IT Leaders編集部)
米オラクル(Oracle)は2025年3月20日(現地時間)、英ロンドンで開催したプライベートイベント「Oracle CloudWorld Tour London」にて、AIエージェントの作成・管理のためのプラットフォーム「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications」を発表した。クラウド型業務アプリケーション群「Oracle Fusion Cloud Applications Suite」の一部として提供する。事前定義済みのテンプレート群や各種ツールを備え、業務文書をはじめとする非構造化データの活用やユーザー固有の複雑な業務プロセスの自動化を支援する。
ユーザー独自にAIエージェントの作成・カスタマイズが可能に
米オラクルの「Oracle AI Agent Studio for Fusion Applications(AI Agent Studio)」は、ユーザー自らAIエージェントを作成、展開、管理できるプラットフォーム(図1)である。クラウド型業務アプリケーション群「Oracle Fusion Cloud Applications Suite(Fusion Applications)」に統合され、ユーザーは追加コストなしで利用できる。現在は英語版の提供で、日本語対応は2025年4月後半を予定する。

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同社 Oracle AI担当グループ・バイスプレジデントのミランダ・ナッシュ(Miranda Nash)氏(写真1)は「今日までに、当社はフロントオフィス/バックオフィスの業務自動化に資するAIエージェントを、Fusion Applicationsには50種類以上組み込んでいる」と説明。AI Agent Studioでは、これらのAIエージェントの構築に用いた技術をユーザーやパートナー向けに提供すると述べた(関連記事:オラクル、クラウド型業務アプリ「Oracle Cloud SCM/HCM」にAIエージェントを実装)。

AI Agent Studioは事前定義済みのテンプレートやワークフローのライブラリを備え、AIエージェントの迅速な作成・デプロイを支援する。テンプレートのカスタマイズや、ガイドに沿ったスクラッチ開発も可能。
複数のAIエージェントからなるチームを組成・管理する機能により、多段階のタスクを含む複雑な業務プロセスの実行にも対応する(図2)。人によるチェックや承認の段階をプロセスに追加することもできる。

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●Next:Fusion Applicationsへの統合によるメリット
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