ダイキン工業(本社:大阪市北区)は2025年4月22日、工場設備の故障を診断するAIエージェントの実用化に向けた試験運用を、業務用空調機器を生産する堺製作所臨海工場(大阪府堺市)で同年4月より開始したと発表した。日立製作所と共同で実施し、実用化に向けて試験運用を2025年9月まで行う。
ダイキン工業は、世界28カ国、90カ所以上の生産拠点で空調機器を生産している。同社は海外工場において、保全のリードタイムの増加や保全品質のバラつきなどの課題を抱えていた。設備ログや保全記録などのデータを蓄積しているものの、有効に活用できていなかったという。
そこで2025年4月、工場設備の故障を診断するAIエージェント(以下、設備故障診断AIエージェント)の実用化に向けた試験運用を、日立製作所の協力の下、業務用空調機器を生産する堺製作所臨海工場(大阪府堺市)において開始した(図1)。
図1:「設備故障診断AIエージェント」を使って設備故障の原因と対策を提示させる例(出典:ダイキン工業、日立製作所)拡大画像表示
タブレット端末を手にした保全技術者が、生産設備の点検過程でポンプやバルブなどの故障を発見すると、設備故障診断AIエージェントが原因と対策を保全技術者に提示する。事前検証では、10秒以内に90%以上の精度で故障の原因と対策を回答したという。
仕組みとして、生産設備などの工場設備の図面をナレッジグラフとして生成AIが読み取り可能な形に変換する。このナレッジグラフと保全記録などのOTデータ、さらに日立の設備故障原因分析プロセスを生成AIに学習させる。これらにより、一般的なレベルの保全技術者と同等以上の故障診断を実現する。
ダイキンは試験運用を2025年9月までに完了し、実用化する予定。国内外の生産拠点へと設備故障診断AIエージェントを展開することで、設備保全の暗黙知を組織の知として共有する。グローバルでの品質確保や技術伝承、フロントラインワーカーの生産性向上を目指すとしている。
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