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RAG対応ChatGPT「ChatSense」がSlackと連携、Slackのデータと同期してRAGを自動更新─ナレッジセンス
2025年5月2日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三
ナレッジセンスは2025年5月1日、法人向け生成AI/ChatGPTサービス「ChatSense」のRAG(検索拡張生成)構成において、ビジネスチャット/コミュニケーションサービス「Slack」との連携機能を追加した。Slackからデータを抽出してChatSenseのRAG用データベースに登録する手間なく、Slackのデータ更新に同期してRAGが更新される。
ナレッジセンスの「ChatSense(チャットセンス)」は、「ChatGPT」の利用環境を法人向けにチューニングした生成AIサービスである。プロンプトの社内共有、メンバーの一括管理など、組織での利用のための機能を備えている(関連記事:ChatGPTサービス「ChatSense」にPowerPointのグラフ/画像の内容をRAGで回答する機能)。
社内文書をナレッジにして回答を生成するRAG(検索拡張生成)構成を、有料の「追加学習」オプションとして用意している。テキスト、PDF、Excel、Word、PowerPoint、CSV、HTML、URLで示したコンテンツや、OneDrive、SharePoint Online、Boxなどのクラウドストレージ/文書管理システム内のファイルを参照させることができる。

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今回、RAGで参照可能なナレッジとして、セールスフォース・ジャパンのビジネスチャット/コミュニケーションサービス「Slack」を追加した。Slackからデータを抽出してChatSenseのRAG用データベースに登録する手間なく、Slackのデータ更新に同期してRAGが自動更新される(図1)。この仕組みにより、「RAGを更新し続けるには定期的なメンテナンスが必要で、運用コストが高い」(同社)問題に対処している。
ChatSenseの料金(税別)は、カスタマイズ可能な「エンタープライズ」が個別見積もり。標準的な「ビジネス」が1ユーザー月額980円。機能・利用回数制限のある「スターター」が無料。RAGオプションの「追加学習」は月額9万8000円。