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ChatGPTサービス「ChatSense」にPowerPointのグラフ/画像の内容をRAGで回答する機能

2024年12月13日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ナレッジセンスは2024年12月10日、生成AI/ChatGPTサービス「ChatSense」のRAG(検索拡張生成)において、PowerPoint文書内のグラフや画像も読み取れるようにしたと発表した。これまではテキスト部分しか参照できなかったが、財務関連の書類やプレゼン資料など、グラフや画像を用いて説明している内容についても高精度に回答できるようになった。

 ナレッジセンスの「ChatSense(チャットセンス)」(画面1)は、法人向けにChatGPTの利用環境をチューニングした生成AIサービスである。プロンプトの社内共有、メンバーの一括管理などの独自機能を備える(関連記事ChatGPT/RAGシステム「ChatSense」がBoxと連携─ナレッジセンス)。

画面1:ChatSenseのChatGPT画面の例(出典:ナレッジセンス)
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 社内文書などをナレッジベースに回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)機能「追加学習」を有料オプション(月額9万8000円)として用意している(画面2)。テキストファイルのほか、テキストを含む各種ファイル(PDF、Excel、Word、PowerPoint、HTML、CSV、URLで示したコンテンツ)などを参照できる。OneDrive、SharePoint Online、Boxなどのクラウドストレージ/文書管理システム上にある文書ファイルを参照する。

画面2:社内文書の内容をもとに回答を生成するRAG(検索拡張生成)機能を利用している画面(出典:ナレッジセンス)
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 新版のChatSense 6.6では、PowerPoint文書内のグラフ、フローチャート、画像などもRAGで読み取れるようにした。これまではテキスト部分しか参照できなかったが、財務関連の書類やプレゼン資料など、グラフや画像を用いて説明している内容についても高精度に回答できるようになった。スキャン画像を貼り付けたのみの文書も、OCR処理後にRAGの検索対象にできる。

 例えば、図1のような棒グラフで表現したデータについても、AIが読み取りやすい形式に自動で変換し、ナレッジとして利用する。

図1:棒グラフで表現したデータを、AIが読み取りやすい形式に自動で変換し、知識として利用する(出典:ナレッジセンス)
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 図2のようなフローチャートから読み解ける内容についても回答可能である。

図2:フローチャートから読み解ける内容についても生成AIに質問して回答を得られる(出典:ナレッジセンス)
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 料金(税別)は、カスタマイズが可能な「エンタープライズ」が個別見積もり、標準的な「ビジネス」が1ユーザー月額980円、機能や利用回数に制限がある「スターター」が無料。RAGが利用できる「追加学習」は月額9万8000円。

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