[事例ニュース]
山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の勘定系システムを統合、マルチバンク基盤を2029年1月稼働へ
2026年2月13日(金)IT Leaders編集部、日川 佳三
山口フィナンシャルグループ(山口県下関市)は、グループ経営の一体化・効率化を目的に、傘下の山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の3行それぞれの勘定系システムを1つに統一した「マルチバンク・シングルプラットフォーム」の構築に着手した。2029年1月の稼働開始を目指している。システム基盤には、日本IBMの金融機関向けプラットフォーム「SAIL」を採用し、構築作業は、IT基盤領域をキンドリルジャパンが、業務基盤領域を日本IBMが担当する。両社が2026年2月13日に発表した。
山口フィナンシャルグループ(YMFG)は、山口銀行(山口県)、もみじ銀行(広島県)、北九州銀行(福岡県)を中核とする、総資産12兆円超の中国・九州地方最大規模の地域金融グループである。地域の豊かな未来を共創することを使命に掲げ、銀行業のほか、コンサルティング、投資、地域商社など20社以上のグループ会社を通じて、地域課題の解決に取り組んでいる。
同社は設立以来、「マルチバンク・シングルプラットフォーム」を推進し、グループ共通のプラットフォーム上でシステムやプロセスを統合し、重複業務の削減やコスト最適化を進めている。
同社によると、周辺システムを中心に、多くの領域で統一化が完了しているが、勘定系システムにおいては、依然として各行ごとにアプリケーションやサーバーが独立しており、運用・管理面での効率化の余地が残っているという。そのため、グループ全体でシステムやプロセスを統合することで、重複する業務の削減に取り組んできた。
2026年1月に、3行の勘定系システムを1つに統一するプロジェクトに着手。2029年1月の稼働開始予定で推進している。新勘定系システムの基盤には、日本IBMの金融機関向けプラットフォーム「SAIL(System Development Aid for IMS/VS On-Line Applications(IMSオンライン適用業務開発/運用支援プログラム)」を採用した。プロジェクトの推進体制として、IT基盤領域をキンドリルジャパンが、業務基盤領域を日本IBMが担当する。
3行の経営体制を維持しつつ勘定系システムを一括管理・運営することで、システム環境の維持管理費やオペレーター人件費などのコスト低減や、業務処理面での開発生産性向上を図る。また、新たな金融機関がグループに参加する場合も、これまでよりも迅速かつ効率的に勘定系システムを共同利用できるようになるとしている。
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