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NTTコムウェア、システム開発クラウド「DevaaS Anthem」の基盤をコンテナベースに刷新

「OpenStack Services on OpenShift」を採用しデプロイを簡素化

2025年5月22日(木)IT Leaders編集部

NTTコムウェアは2025年5月20日、クラウド型システム開発プラットフォーム「DevaaS Anthem」の機能を強化して提供開始した。基盤ミドルウェアとして「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」を採用している。コンテナベースになったことで、外部環境に依存しない安定したシステム開発が可能だとしている。料金は要問い合わせ。

 NTTコムウェア(2025年7月に社名をNTTドコモソリューションズに変更予定)の「DevaaS Anthem(ディバース アンセム)」は、クラウド型システム開発プラットフォームである。DevaaS(Development as a Service)を謳い、システム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア、管理ツールの一式をクラウドサービスとして提供する。

 セルフサービス型UIによって、ITインフラの設定を簡略化している。開発チームはITインフラの経験や知識を必要とせずに開発環境を構築でき、アプリケーションの開発に集中することができるとしている。

 ソブリンクラウドを指向し、秘匿性の高いソースコードなど開発プロジェクトが保有する情報資産をクラウド内で安全に管理する。仮想マシン操作の記録、通信ルールの変更、管理ロールの付与・削除といった操作を即時把握する/ガバナンス維持の仕組みを備えている。

図1:システム開発者向けクラウドサービス「DevaaS Anthem」の新旧アーキテクチャ。コンテナベースとすることでシステムアップデート時の影響範囲を狭めた(出典:NTTコムウェア)
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 今回、DevaaS Anthemの基盤ミドルウェアを、従来の「Red Hat OpenStack Platform」からコンテナベースの「Red Hat OpenStack Services on OpenShift」に移行した。開発手法や開発ツールの多様化、短期・高速開発の一般化の中で、新技術を先回りして実装する狙いから基盤を刷新したとしている(図1)。

 NTTコムウェアによると、従来の基盤では、サーバーやストレージのファームウェア更新時にサービス全体に影響が波及していたという。今回、コンテナベースのコントロールプレーンを実装することで、更新範囲をPod(機能)単位に局所化し、ダウンタイムを極小化する。「システム開発業務に影響を与えずにタイムリーなアップデートが可能で、技術変化を柔軟に取り込んだシステム開発環境を利用できる」(同社)。

 また、Windows 11の動作要件であるセキュアブート、TPM(Trusted Platform Module)などの仮想化機構をサポートしている。これにより、仮想マシン数に比例してネットワーク負荷が増大する従来の問題を解決している。ネットワークワークロードの平準化を図り、多数の仮想マシンが動作するテナントとネットワーク資源を共有する際に性能が低下する問題を緩和するという。

 ほかには、セキュリティの強化として、通信のテナント区分やデータ暗号化による、内外部からの情報/特権IDの窃取などから保護する仕組みを追加している。監査・ログ管理の機能も強化、内部アクティビティの記録によるトレーサビリティを高めている。

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