[市場動向]
アトラシアン、AIブラウザ「Dia」開発元のThe Browser Companyを買収、“タスクを遂行するブラウザ”を提供
2025年9月5日(金)日川 佳三、河原 潤(IT Leaders編集部)
豪アトラシアン(Atlassian)は2025年9月4日(豪州現地時間)、AI機能を標準搭載したWebブラウザ「Dia」を開発・提供する米The Browser Companyを買収すると発表した。“タスクを遂行するブラウザ”をラインアップに加えて、ユーザーの業務生産性/効率性向上をサポートするとしている。
プロジェクト管理/チームコラボレーションソフトウェアベンダーの豪アトラシアン(Atlassian)は、AI機能を標準搭載したWebブラウザ「Dia」の開発元、米The Browser Companyを買収する。
アトラシアンの共同創業者兼CEO、マイク・キャノンブルックス(Mike Cannon-Brookes)氏は、「ナレッジワーカーのために、閲覧だけでなく、“タスクを遂行するブラウザ”が必要だ」と買収意図についてコメントしている。
画面1は、今日のビジネスワーカーのデスクトップの典型例だ。Webブラウザのおびただしい数のタブ/ウィンドウは、完了させなければならない業務タスクを表している。「現在のWebブラウザは、これらのタスクを横断的かつスムーズに進められるようには設計されていない。AIブラウザのDiaは、どのようなアプリを使っていても、作業を進めるのに役立つコンテキストをタブに表示する」(アトラシアン)。

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Diaブラウザは、ChromiumベースのシンプルなUIに、生成AIを用いたチャットを標準で組み込んでいる。サイドバーにあるチャット画面からAIに質問や指示が行える(画面2)。作成済みのプロンプト(スキル)をショートカットで呼び出す仕組みも備えている。
また、ユーザーがメール、プロジェクト管理ツール、デザインアプリなど、どのアプリで作業していても、作業を進めるのに役立つコンテキストがタブに追加され、複数のタスクを横断的に遂行することを支援する(動画1)。

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