[事例ニュース]

三井倉庫、港湾業務にAIを導入、神戸港で実証開始

コンテナ配置計画と荷役作業手順計画をAIで立案

2025年12月2日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三井倉庫(本社:東京都中央区)は2025年12月2日、神戸港六甲RC2コンテナターミナルにおいて、AIを活用したコンテナ配置・荷役作業計画の現地実証を同年11月に開始したと発表した。国土交通省の港湾技術開発制度(2023~2027年度)の一環として実施する。

 三井倉庫はこれまで、コンテナターミナルの運営に必要な、コンテナ配置計画や荷役作業手順計画(コンテナ貨物を積んだり降ろしたりするクレーンなどに作業を割り当てる計画)を、熟練者が立案してきた。しかし近年、貨物量が増え、コンテナ貨物情報が刻々と変化する状況になったことで、計画立案の難度が上がっている。

図1:港湾業務におけるAIを活用した計画立案の流れ(出典:三井倉庫)
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 こうした中で同社は、AIを活用した計画立案に取り組んでいる(図1)。日立製作所のAI技術を使い、コンテナ貨物の特性データ(荷揚げ情報や配置情報など)をもとに、コンテナ搬出日を予測し、予測した搬出日が早いコンテナを上段に配置し、推奨する荷役作業手順を提示する。

 これまでは、AIが立案した計画が効率的なものかどうかを、三井E&Sが開発した荷役シミュレータを用いて検証・評価していた(画面1)。

画面1:荷役シミュレータによるシミュレーション画像(出典:三井倉庫)
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 2025年11月からは、神戸港六甲RC2コンテナターミナルにおいて現地実証も実施している。

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