[新製品・サービス]
ヴィーム、「Veeam Backup & Replication v13」でLinux版を追加、仮想アプライアンスを提供
2025年9月8日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三
ヴィーム・ソフトウェアは2025年9月3日、データバックアップソフトウェア新版「Veeam Backup & Replication v13」を発表した。新版ではLinux版が加わり、仮想アプライアンス「Veeam Software Appliance」で提供する。仮想アプライアンスの出荷に続いて、2025年第4四半期に、Windows版を含むフル製品「Veeam Data Platform v13.0.1」をリリースする。
ヴィーム・ソフトウェアの「Veeam Backup & Replication」は、データバックアップソフトウェアである。オンプレミスとクラウドが混在したハイブリッド環境のデータバックアップに対応し、システム障害時にデータを確実にリストア(復元)可能な仕組みを備えている(関連記事:ヴィーム、「Veeam Backup & Replication v12」をリリース、書き換え不能ストレージやオブジェクトストレージにバックアップ可能に)。
各環境のデータバックアップのためのエージェントソフトウェアを用意しているほか、サーバー仮想化環境やパブリッククラウドと連携してエージェントレスでのバックアップが行える。各環境で共通の可搬性の高い「.vbk」形式のバックアップファイルは、どの環境にも復元することができる。
バックアップからデータを確実に復元でき、実際にシステムを起動できるかを事前に確認可能な検証環境を用意している。また、システム単位だけでなく、ファイル単位やアイテム単位でも復元が可能で、必要なデータをすばやく復元できるようになっている。
新版のv13では、従来のWindows版のほかに、Linux版が加わった。中核のバックアップ管理サーバーを含めたサーバーソフトウェア群がすべてLinuxで動作する。これにより、Windowsサーバーを用意することなく製品を利用できるようになった。
Linux版は、Rocky Linuxをベースに構成した仮想アプライアンス版「Veeam Software Appliance」として提供する。インストーラは、VMware ESXiなどのサーバー仮想化プラットフォームで動作させるためのOVA(Open Virtual Appliance)形式ファイルと、PCサーバー上で起動可能なISOイメージの2種類を用意する。

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仮想アプライアンスはLinuxベースであるが、運用にあたってLinuxの知識は不要で、シンプルなテキストベースのインタフェース(TUI)と、ネットワーク設定などのためのWeb管理画面(画面1)を提供する。
先に仮想アプライアンスが出荷され、2025年第4四半期にWindows版のVeeam Backup & Replicationを含むフル製品「Veeam Data Platform v13.0.1」をリリースする。