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ちゅうぎんFG、金融業界向けのSalesforce CRMを導入、顧客データ統合で営業力強化

2025年12月8日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三

ちゅうぎんフィナンシャルグループ(本店:岡山県岡山市)は、属人的な営業手法から脱却し、組織的に営業力を底上げすることを目的に、金融業界向けCRMクラウドサービス「Agentforce Financial Services」(旧製品名:Financial Services Cloud)の導入を決定した。2027年1月に稼働を開始する予定である。顧客データを一元化して営業担当者を支援する。セールスフォース・ジャパンが2025年12月4日に発表した。

 ちゅうぎんフィナンシャルグループは、中国銀行を中核に、証券、リース、コンサルティング、人材紹介など多角的な事業を展開する金融持株会社。2022年10月、中国銀行の単独株式移転により設立された。岡山県を中心に東瀬戸内経済圏を地盤とし、地域社会の課題解決とデジタルトランスフォーメーションを推進しながら、金融分野にとどまらない総合的なサービス提供と持続的なビジネスモデル構築を目指している。

 同社では、属人的な営業手法から脱却し、組織的に営業力を底上げすることを喫緊の課題に位置づけている。特に、複雑化する法人・個人顧客の金融ニーズに対し、統一された高品質なコンサルティングサービスを提供するために、顧客情報の一元管理と、データに基づいた戦略的な提案基盤の整備が求められていたという。

 課題解決に向けて、セールスフォース・ジャパンの金融業界向けCRMクラウドサービス「Agentforce Financial Services」(画面1、旧製品名:Financial Services Cloud)の導入を決定した。2027年1月に稼働を開始する予定である。顧客データを一元化して営業担当者を支援する。

画面1:「Agentforce Financial Services」の画面イメージ(出典:セールスフォース・ジャパン)
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 同サービスは、金融業界に特化したデータモデルを備えている。複数のシステムに分散していた顧客データを統合し、包括的に顧客情報を把握できるようになる。また、生成AI機能が顧客理解の高度化と情報収集の効率化を支援する。営業担当者は、一元管理される顧客情報から、顧客の全体像を理解したうえで、より多くの時間を顧客対応や戦略的な提案活動に充てられるようになるとしている。

 ちゅうぎんFGは、主に営業部門において同サービスを活用し、営業プロセス全体を可視化・効率化する。商談や活動履歴の体系化、次に取り組むべきアクションの推奨といった機能を活用して、顧客のライフイベントや経営課題に基づいてパーソナライズした提案活動を行えるようにする。

 「顧客の資産状況や取引履歴を分析したうえで、適切なタイミングで顧客に寄り添ったコンサルティング提案が可能になる。また、成功事例に基づいて体系化したプロセスをシステムに実装し、このプロセスに沿って活動することで、個人のスキルに依存しない営業体制を維持できる」(セールスフォース・ジャパン)

 ちゅうぎんFGは、同サービスによるグループ各社共通の顧客データベースの下、グループ内の連携が円滑にしながら、顧客のニーズに迅速かつ総合的に対応できる体制を整える。また、外部環境の変化に応じて内製で迅速に機能を追加できるノーコード/ローコードの開発環境も活用していく。

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