カシオ計算機は2008年10月までに、社内に散在していたオープン系の部門サーバー360台を統合。マシンルームで一元管理することで、大幅なコスト削減を成功させた。先進的な取り組みが順調に進む裏には、失敗を恐れない探求心と地道な検証作業があった。 (聞き手は本誌副編集長・川上 潤司)
─ 仮想化技術を使ったサーバー統合を進めていますね。
矢澤 はい。部門サーバー500台を対象に、2005年後半から統合を進めています。部門サーバーとは、ユーザーが自部門の予算でハードやソフトを購入し、自分たちで運用しているサーバーのことです。これまでに、360台分のサーバー機能を64台に集約しました。
─ それらはすべて、仮想化による統合ですか。
国吉 いいえ。今のところ、仮想化しているのは155台分です。仮想化することが目的ではありませんから。
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